名古屋高速で22日(2022年8月)大型バスが横転、炎上して運転手を含む2人が死亡、7人がけがを負った事故。一体何が起きたのか。23日の「めざまし8」は、事故解析技術研究所の相見忍さんをスタジオに招き、事故の経緯を追った。
夏休み中の谷原章介に代わってMCを務めた武井壮は「これまで数多くの交通事故を鑑定されてきたと思いますが、今回の事故の映像をご覧になられたとき、どのようにお感じになられましたか?」と相見さんに質問。相見さんはこう答えた。
「ノーブレーキで分離帯に正面から激突」指摘
「私は疾病が先行している事故の可能性が非常に高いのではないかと思っています。いわゆる脳溢血だとかが運転中にあって、制御が効かなくなったのではないかと。居眠りの可能性よりもそちらの可能性の方が非常に高い」
事故解析技術研究所の作成したCG映像を見ると、大型バスは出口に向かっていたはずであるにも関わらず、ノーブレーキで分離帯に正面から激突している。この状態から「ミスではない。突発的なものだったのでは」というのが相見さんの見方だ。
相見さんは前部分が大きく損傷したバスの画像を見て説明を続けた。
「損傷が非常に際立っていて、本当に細いものがズボン!と当たっている(のが分かる)。本来なら前にクッションドラムがあったはずなんですが、全く効いている様子がない。(クッションドラムを)押さずに乗り越えちゃったんですね。(クッションドラムが)ちょうど跳び箱の踏切台のような役目をしてしまい、バスは飛び上がってそのまま側壁にズボンと行って横転をしたのだと」
さらに相見さんは、出火場所について「車体前方にあるバッテリーがスパークして火種になり、燃料タンクから漏れた燃料に引火したのではないか」と推測した。
MCの永島優美アナは「完全に横転してしまうほどの衝撃と炎上があったわけですが、助かった7人はどうやってバスから脱出したのでしょうか」と質問。相見さんは「非常口は下側になってしまっているので、非常口は無理。多分、ひっくり返った衝撃で窓ガラスが割れたので、シートの上に乗って、上側の窓から出たのではないでしょうか」と答えた。
三浦瑠麗(国際政治学者)は「緊急停車のためのレバーを客席側にも設置するとか、乗務員をもう1人同乗させるとか、シートベルト以外の(安全を守る)手立てはあるのでしょうか」と口にした。
(ピノコ)