名古屋高速バス横転・炎上 生存乗客はどう避難したか (モーニングショー)

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   名古屋市の高速道路で22日(2022年8月)、空港へ向かうバスが分離帯に衝突、横転、炎上し、運転手ら2人が死亡した。事故の直前にバスが「ふらつきながら走行していた」との目撃情報もあるなか、23日の「モーニングショー」が、事故原因などを追及した。

  • 番組サイトより
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「分離帯に正面から衝突」指摘

   22日午前10時ころ、名古屋高速小牧線でバスが横転、前方から出火した。追突した乗用車も炎上した。火は約2時間半後に消し止められた。2人が死亡、後続車を含む7人が軽傷。バスは、名古屋市の中心部の栄を出発、約13キロ離れた県営名古屋空港に向かっていたが、豊山南ICで事故を起こした。事故現場は、分岐があり、空港へ行くには出口のある右車線に入らなければならない。バスは、分岐に衝突して、出口ではない左の本線側に横転した。分離帯には黄色い「クッションドラム」があったが、破裂して砕け散っていた。周辺にブレーキ痕は見つかっていない。

   交通事故鑑定人の中島博史さんは、「分離帯に正面から突っ込んでいて、急ハンドルを切っている様子はない。ブレーキ痕もないことから、運転手は意識がなかったのでは」「大型のバスは、ハンドルから手を放すとまっすぐに進むつくりになっている。ふらついているときは、手をかけていて、ハンドルを切っていたと思われるが、そのあとで脱力してしまって、何も操作しなかったと思われる」

   乗客らはどう避難したのか?バスは車両の出入り口がある左側を下に、横転した。事故直後の映像では、キャリーケースを引いて炎上するバスから離れる男性や、路肩で携帯電話をする人、呆然と黒煙を見守る人、気分が悪いのか、前かがみに座り込む人が見える。目撃者によると「10人程度、路肩に座っていた」という。乗客は20代から50代の男性とされ、逆側の窓から脱出したのではないかとみられる。警察は、過失運転致死傷の疑いで捜査する方針だ。

   死亡した運転手(55)は、2019年入社でバス運転歴は約8年。入社してから3年余り、事故が起きた路線を担当していた。事故当日の朝に、運転手と話した同僚は、「全然問題なかった。普通に会話して点呼を受けた」。酒を飲まない人で、年に2回の健康診断でも問題なかった。ただ、このバス会社は3年前に、運転手の勤務時間の基準違反や車検切れのバスを運行したため、行政処分を受けた。

   コメンテーターの玉川徹は「健康診断で異常はなくとも、脳とか心臓で突発的に症状が現れる病気はある。意識が落ちてしまうこともあるし、朦朧とするような病気もある」

(栄)

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