「同僚と飲みに行くときに、仕事の話をするなということ?」
男性だけの独自ネットワークが日本に根強く残る背景だが、伊藤教授は「職場の中心が男性で回ってきた。女性を戦力視してこなかったことが原因。団塊の世代の経済成長では、職場は男性が握っていて、女性は非正規で働くモデルができてしまっていた。そのモデルで80年代、バブルみたいな形で成功してしまった。成功モデルから抜けきれなかった。これが日本の社会の問題点」と語る。
司会の加藤浩次「同僚と飲みに行くときに、仕事の話をするなということ?」
大橋未歩(フリーアナウンサー)「(意思決定をするのは)好ましくないと思います」
加藤浩次「飲み会の話を『次の会議にあげようぜ』というのは?」
大橋未歩「それはいいと思います」
加藤浩次「飲み会での話を『決まった』ということがダメなのか。そこの線引きは大事ということですね。『飲み会はダメ』ではなく、悪しきオールドボーイズネットワークがダメ」
杉山愛(元プロテニスプレイヤー)「テニスはプロスポーツの中でもパイオニア的存在で、男女の賞金が同額。サッカーやゴルフはぜんぜん違う。これはもともとあったわけではなく、(女子テニス選手の)ビリー・ジーン・キングが勇気をもって発言し、行動して手に入れた権利。最初私は男女格差に違和感がなかったが、ワールドツアーで戦っているうちに、日本は遅れているなということに気づかされた」
石田健(ニュース解説者)「数で決めちゃうというのは逆差別という議論が出てくるが、政治の世界をみるとそもそも女性候補が少ない。候補者を決めるのが党の偉い人や大口の寄付者で、内部で決まっていく。(男女の)人数を設定しなければいけないというのは、こういうところのアイディアから出ている」
(みっちゃん)