旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係には距離を置いていたように説明してきた自民党の萩生田光一政調会長は、きのう18日(2022年8月)に一転して、選挙活動を手伝ってもらったりしていたことを認めた。けさ19日の「スッキリ」は1時間近くを割いて解説した。
萩生田政調会長は「地元支援者の中に、ボランティア活動を熱心にやってくださる方がいて、(旧統一教会系の)『世界平和女性連合』の会員みたいなことをしていて、それが縁で(旧統一教会)と付き合いが始まった」
現役信者「萩生田さんと教会が近いのは周知の事実」
参院選前の6月18日に生稲晃子候補者を連れて訪問したのも、「名前はちょっとわからないけれど、八王子の子安町にある施設で、私は世界平和女性連合の集まりだということは認識していました」と語った。
旧統一教会系の集会であることを百も承知で出かけていったのだ。生稲議員は当時の選挙情勢調査では苦戦していて、日本テレビ政治部の前野全範キャップは「統一教会の関連施設を訪問して支援を求めたと見られます。苦戦の中で、組織票は確実に得票が見込めますからね」と解説した。
現役信者は「萩生田さんと教会が近いのは周知の事実。1991年の八王子市議初当選のころからの関係」と語っている。萩生田政調会長は「昭和の時代の霊感商法などは承知していたが、その後は悪いうわさを聞くことはなかったですし、そういう報道もありませんでした。名前が似ているのでうすうすは気づいていましたが、(旧統一教会であることには)あえて触れなかった」と弁明。ただ、週刊誌が報じている教団主催のバーベキューに参加したことはないと否定した。
金曜コメンテーターの橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「最初から明らかにすればいいようなことを、週刊誌に出たから、新聞に書かれたから、テレビに報じられたから、渋々認めている感じですよね。まだしゃべっていないことがあるんじゃないかなあ、という疑念を生みます」
ゲスト解説の有田芳生・前参院議員は「記者から旧統一教会との関係を今後どうするのかと聞かれて、『やめます』とは言いませんでしたね。『適切な対応をしていきたい』とお茶を濁しました。関係を続けるのでしょうか」と皮肉った。岸田首相は旧統一教会との関係を断つことを条件に、党人事と組閣を行ったはずだが......。
(カズキ)