自民党の生稲晃子参院議員が選挙の直前に「旧統一教会の関連施設を訪れていたことがわかりました」と18日(2022年8月)のTHE TIME,で司会の安住紳一郎が伝えた。初当選の新人議員までが統一教会にということだが、生稲事務所が「施設に萩生田光一先生とうかがったことは事実です」とコメントしたことから、安倍晋三元首相の最側近ともいわれ、自民党政調会長に就任したばかりの萩生田氏が訪問を公表していなかったことが新たに発覚した。ことは「タレント議員も染まっていたか」とあきれるだけではすまなくなった。
安住アナ「きのう認めました」
安住アナウンサー「当時は経済産業大臣の萩生田氏との訪問をきのう認めました」
今年6月、生稲氏が街頭演説をしていた際に支持者から「ほかにも仲間が集まっているので、話を聞かせて」と依頼され、応じる形で萩生田氏の地元、東京都八王子市内の教団施設を2人で訪れたという。「THE TIME,」は触れなかったが、選挙活動の予定はあらかじめびっしりと決まっていて、いきあたりばったりで訪ねることは普通考えられないという党関係者の指摘を伝えた番組もある。
生稲氏はきのう「より多くの方に政策を聞いていただきたいとの思いでスタッフが判断しました」とコメントした。なに、判断するのは自分でなくスタッフなのか。
一方、萩生田氏は今月2日の会見で旧統一教会とのかかわりについて「承知の上での付き合いではなくて、地元の皆さんの中にそういう関係者がいたのかもしれない」と強調しただけで、生稲氏といっしょの訪問は公表していなかった。
旧統一教会関連施設への訪問は「承知の上でいった」としか思えないが、どう言い訳するのか。この肝心の点にも「THE TIME,」は触れなかった。取材してはっきりした返答がなければないと報じればいいのだ。問題が自民党幹部だけに、実態追及を緩めてはいけない。
(あっちゃん)