玉川徹 組織委元理事ら逮捕に「(五輪の)実態は利権とカネにまみれた、ある種の公共事業」

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   東京五輪・パラリンピックの開催から1年。

   そのスポンサー選定を巡る汚職事件で、ついに昨日17日(2022年8月)、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者と、AOKI側の前会長・青木拡憲(ひろのり)容疑者ら3人が、東京地検特捜部に逮捕された。

   18日の「モーニングショー」は、冒頭のトップニュースでこの問題を扱った。羽鳥慎一が「不正な金の流れが指摘されていましたけれども、逮捕ということになりました」と石山アンジュ(パブリックミーツイノベーション代表)にふる。

  • 東京五輪めぐる汚職事件の解明に注目が集まっている
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元理事は容疑を否認

   「この状況は残念ですね。去年、コロナ禍の中で最後まで開催すべきかと議論があって、異例のオリンピックだった。アスリートの頑張りがあって終わったのに、運営側が理念やアスリートの頑張りに反して、上でゆがめられていたとしたら、残念です」

   汚職の流れはこうだ。AOKI側は2017年の秋ごろ、高橋元理事が代表のコンサルタント会社「コモンズ」とコンサルタント契約を結んだ。青木前会長は五輪・パラ大会のスポンサーやライセンス商品の販売権を得ようと、高橋元理事に有利な計らいを依頼。その結果、18年10月に「オフィシャルサポーター」に選定され、スーツなどの商品販売権を得た。高橋元理事側は見返りとして合わせて5100万円を受け取った、という容疑である。

   高橋元理事は、引き続き容疑を否認しているという。

   番組は、18日の読売新聞をひいて、地検が逮捕に踏み切った理由として、AOKI側が高橋元理事に手渡した「事業要望文書」を地検が入手したこと、コンサル契約が選定の1年間に結ばれたためコンサル料は「賄賂」だったと判断したこと、をあげた。

   石山アンジュが続ける。「本当に周りは知らなかったのか、組織的に見逃していなかったのか。小池都知事だけでなく橋本(聖子)元会長にもコメントしてもらいたい」「札幌誘致どころではないんじゃないかと正直思います。ほかにも膨大に膨らんだ予算だったり、去年のジェンダーの問題だったり、開催決定に対する不透明なプロセスとか、いろいろウヤムヤになっている。そこを考えた上で、札幌誘致の話が進んでほしい」

   玉川徹(テレビ朝日)「オリンピックに、なおさら白けちゃうなという感じ。アマチュアスポーツの祭典といわれ方で『美名』の元に行われているが、実態は利権とカネにまみれた、ある種の公共事業。こういうものを散々見せつけられると、もう僕は日本の税金を使わないでほしい、と思います」

(コムギ)

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