コロナ全数把握「すでに破綻」論も 宮崎哲弥「入院患者数、死者数に注目すべきでは」

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   新型コロナの感染者をすべて把握するのはもはや困難と、東京都医師会の尾崎治夫会長はきのう16日(2022年8月)の定例会見で語ったと、17日の「スッキリ」で森圭介アナが報告した。

  • 「全数把握」めぐり見直し論も
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定点把握でも「動向予測可能」指摘

   尾崎会長は「PCR検査の50%という異常な陽性率を見ても、感染者の全数が把握できているとはとても思えない。すでに破綻していると思います。一部の指定医療機関に報告してもらう定点把握でも感染の動向は予測できます」という。検査を受けていない人の中に相当数の感染者がいるはずで、医療機関を受診した患者数だけを集計しても実態は把握できないということだ。

   森アナ「全数把握はすべての医療機関がコロナ患者全員を発生届に入力して保健所に届けるやり方で、定点把握は定点医療機関だけが発生届と報告をします。季節性インフルエンザなどでやられています」

   インフルエンザの流行シーズンになると、定点医療機関あたりの感染者数が発表され、それをもとに全体の推測数が発表されるが、あのやり方だ。

   宮崎哲弥(評論家)「感染者数より、入院患者数、死者数に注目すべきじゃないでしょうか。そこから全体を類推することができると思います」

   岸田首相は「全体把握」の見直しの検討を指示したという。定点把握になると、夕方の情報番組が毎日伝えてきた「きょうの感染者数」の速報コーナーなどはなくなるのかな。

(カズキ)

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