「良い友人になっていそうなお二人」
従業員の噂話からファイブシーズンの現状を知った千尋は、赤羽屋に謝罪に訪れた千代子に協力を依頼。千尋は赤羽屋の着物をファイブシーズンに持ち込み、「ここは私が預かるから、あんたはちゃんと話してきなさい」と、客の着付けを請け負う代わりに聞き取りに応じるよう香澄を説得した。
事の顛末は、以前赤羽屋で働いていたが千尋の厳しさについていけず辞めた香澄が、自分が業界でのし上がるために千尋を陥れようと嘘をついていたのだった。しかし着物を愛する香澄を買っていた千尋は、ファイブシーズンに協力するよう各業者に頭を下げていたばかりか、香澄に疑いの目が向かないように自分が悪役になっていたことが勉から語られ、香澄は後悔の念で涙を流すのだった。
無事にファイブシーズンの客の着付けを終えた千尋は、千代子に「ありがとう。全てあなたのおかげよ」と頭を下げる。
千代子は7年前、千尋に「あなたは今ここで生き残っても、いずれ終わりますよ。競争のない世界は必ず滅びる。忘れないでください」と声をかけていたが、千尋は「7年前のあなたの言葉で、私変わったの」という。
「あの頃私は、自分が上り詰めることだけ考えてた。そして気づいたら私達の業界は、すっかり弱くなっていたわ。あなたの言った通りね」
と千代子の指摘を認めた上で、
「でもいつか復活してみせます。だって私には、井手という活きの良い競争相手がいますからね」
と笑顔を見せた。
千尋が「だからあなたはあなたの仕事で、これからも、私達の競争を見守ってください。よろしくお願いします」と手を差し出すと、千代子は「ハイッ!」と勢いよく手を握り、2人は笑い合った。
千代子と千尋の迫力ある対決シーンに始まり、最後には協力し合う姿が見られたことで、ツイッターなどでは
「小池栄子vs真飛聖の闘い、見応えがあった。迫力ありつつ清々しく」
「ミスを踏み台にして高みに上がる、赤羽社長も桃園もそれができるキャリアがありましたね。カッコいい!」
「この立場で出会わなければ、良い友人になっていそうなお二人でした」
と盛り上がっていた。
(TT)