玉川徹、政府「検査証明求めないで」は「仕事の放棄」 「十分な検査」態勢求める

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   新型コロナウイルスの感染者数が高止まりするなか、政府は先月、企業に対し、従業員が職場復帰する際などに検査証明を求めないよう要請した。これに対し、コメンテーターの玉川徹は「十分な検査体制を整えるのが先」と指摘した。16日(2022年8月)の「モーニングショー」が伝えた。

  • 医療現場のひっ迫状況が続いている
    医療現場のひっ迫状況が続いている
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「2年以上経って」

   お盆期間中も、新型コロナウイルス感染者による医療現場のひっ迫は止まらず、埼玉県蓮田市では、救急車の代わりに消防車が出動、隊員らは防護服に身を包んで対応した。発熱し救急車を要請した68歳男性宅に到着。原則は患者の搬送はできないため、救急車の到着まで容体を見守り、45分後に到着した救急車にバトンタッチした。蓮田市消防本部では8月第一週の119番通報が先月の1.3倍に増えた。東京世田谷区の発熱外来があるクリニックでは、電話が鳴りやまず、受付は「予約はいっぱいです」の繰り返しだった。

   新型コロナウイルスの15日の東京都の感染者は、2万3135人で先週より5251人増えた。10日ぶりに前の週の同じ曜日を上回った。お盆期間中ということもあり、最近の検査実施件数は11日(木)が9304件(前週比69%減)、12日(金)が2万4962件(28%減)、13日(土)が1万3190件(39%減)、14日(日)が5833件(31%減)と軒並み減っていたという事情もあった。入院患者は4383人(15日)で過去最多だった。

   政府は先月、企業に、従業員らの療養開始や職場復帰する際に、検査証明を求めないよう、要請した。検査証明をもらうためだけの受診者によって発熱外来がひっ迫することを避けるためだ。都内のクリニックによると、症状がないのに、検査証明を得るためだけにPCR検査を受けに来る人が多い。(1)会社の指示を受けて、陰性証明を会社に提出するために受診する人や(2)医療保険の保険金などを申請するために予約なしで来る人、(3)症状がないのに万が一感染した場合に備えて、とりあえず予約する人などだ。

   コメンテーターの玉川徹は「そもそも、検査が足りないからこういう事態が起きる。政府が、企業にこうしたことを要請すること自体がおかしい。そうじゃなくて、十分な検査ができるように、整えることが政府の仕事であって、検査証明を求めないよう企業に要請するのは、政府の仕事を放棄している」「だって、コロナ感染が始まって半年くらいで英国は、一日百万件くらい検査できるようにした。日本はいまだにそれすら達成されていないんですよ、2年以上経って」

   MCの羽鳥慎一は「医療と検査を分けるという方法がありますから」

(栄)

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