北九州の母娘刺傷と東京の17歳少年との「接点」 位置情報共有アプリめぐり論議 (スッキリ)

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   13日(2022年8月)午後10時前、福岡県北九州市の住宅で37歳の母親と15歳の娘が刃物で刺され、重症を負う事件が起きた。母娘は帰宅した際に玄関のドアが開いていて、中から出てきた若い男に刺されたという。16日の「スッキリ」が詳報した。

   事件を通報した人は「ピンポンが鳴って出たら血だらけの女の人が立っていた。うちに逃げ込んできて『110番してください』と。腹と手を刺されて『痛い痛い』と言っていた」と当時の様子を生々しく語る。通報した家の人は木刀やバットを持って走ったが、刺した男の姿はなかったという。

  • 便利だけれど…(写真はイメージ)
    便利だけれど…(写真はイメージ)
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加藤浩次「まだ断定ではないが...」

   しかし、事件から30分後、現場から700メートルほど離れた踏切で、男性が巻き込まれる人身事故が起きた。運転手によると、男性はいきなり左側から出てきたという。この事故で死亡したのは東京都葛飾区に住む17歳の少年で、DNAが母娘刺傷事件の現場に残されたものと一致。さらに、少年の学生証、マイナンバーカード、スマートフォンなどが事件現場から見つかっていることから、警察は少年が殺人未遂事件に関与していたとみている。少年と娘はSNSを通じて知り合っていたが、娘が連絡を断ったところ、自宅まで来て事件を起こした。

   少年が娘の自宅を知った経緯は、位置情報共有アプリを通じて住所を把握した可能性が指摘されている。友達の位置が確認でき、メッセージのやりとりも可能という、中高生に人気のアプリで、街で話を聞くと「使っています。周りが使ってたから入れてみようかなと」「開いていると自分がどこにいるかわかる」と多くの中高生が使っているという。「今何している?」という連絡を省けることもメリットの一つで、待ち合わせの時に「この子遅れてるな」とか、みんながどこにいるか見てスタンプ送ったり、家族がどこにいるか確認する時に使ったりするという。

   自分の位置を知られることに対する抵抗感については、中高生たちは「ないです。基本的に同学年の顔も名前も知ってる人しか入れていない」と、気軽にIDを交換している。しかし、中には知らない人を誤って追加してしまい、バイト中に「外で待っているよ」とメッセージが来るなどのトラブル事例も報告されている。

   司会の加藤浩次「まだ断定ではないが、多分こういうアプリを使って場所を特定したのではないかといわれている」

   ロバート・キャンベル(日本文学者)「高校生の間で流行っている。おもしろいが、とても危険。学校や家族とは関係のない人に最も重要な個人情報を知らせてしまう」

   ヒロミ(タレント)「めんどくさいのを全部省くとこういうことがある。災害があった時とかいいと思うけど、(SNSだけでつながっているような)知らない人は危険」

   安藤美姫(元フィギュアスケート選手)「何かあった時のために、私も娘と共有している位置情報アプリがある。こういう事件をみると、娘にも気をつけなさいよと。娘のアプリも逐一確認するようにしています。18歳くらいまでは親御さんが確認することが必要なんじゃないかと思います」

   ロバート・キャンベル「(位置情報アプリと)ラインなどSNSとの違いをお子さんに教えることも大事だと思う」

(みっちゃん)

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