アニメ「ルパン三世」の次元大介の声などで親しまれた声優の小林清志さんが先月(2022年7月)30日に肺炎のため亡くなっていたことが分かった。89歳だった。小林さんはほかにも「妖怪に人間ベム」のベム、「巨人の星」のオズマなど多くの人気キャラクターに命を吹き込み続け、バラエティー番組のナレーションでも活躍していた。8月9日の「THE TIME,」が詳報した。
次元大介役は1971年から2021年まで演じ、「ルパン三世PART6」の初回が最後だった。本人は「(次元大介は)俺の分身みたいなもんだな。小林清志か次元大介か。そんな感じになってきたね」と語っていた。
「私たちスタッフともそれぞれ思い出があります」
ルパンファミリーからの悲しみの声が寄せられている。ルパン三世役の栗田貫一さんは「モノマネしかできない私をいつもちょっと引いてくださっていた清志さん、次元としていつもフォローして頂き、ルパンでいることが出来ました」
次元大介役を引き継いだ大塚明夫さんは「清志さんが50年かけて育てた次元大介、大切に守り、やがて次の世代に繋げていく所存です。ヒヨッコが大任を果たせるのか、さぞ不安だと思いますが、どうかごゆっくりおやすみください」
葬儀・告別式は近親者のみで行われ、お別れの会は後日行う予定。
司会の安住紳一郎にも思い出がある。「小林さんはナレーションも入れて下さっていたので、私たちスタッフともそれぞれ思い出があります」。ナレーションの収録スタジオにいる小林さんの写真を示し、「普通、マイクは上から下がっていますが、小林さんはマイクは下からの方がいいんだ、ということで必ず収録前に直すんですね。マイクの使い方ひとつにも自分の流儀、やり方があるという本当に職人、プロ中のプロという印象があります。本当にたくさんのことを教えてくださいました。本当にありがとうございました」
(一ツ石)