9日(2022年8月)の「めざまし8」は、ウサギの多頭飼育崩壊を取り上げた。MCの谷原章介が「ある住宅で飼育されていた200匹以上のウサギが保護されました。一体なぜこんなことになったのでしょうか」と切り出した。
「めざまし8」は8日、神奈川県動物愛護センターを取材。そこには、ゲージの中に入れられた67匹のウサギたちが。残るおよそ150匹は、動物愛護団体が保護したという。
「繁殖力がすごいですね」
飼い主は2020年、オスとメスのウサギ1匹ずつを購入したが、室内で飼育していたところ次々と妊娠・出産を繰り返し、わずか2年で200匹以上に。どうしようもなくなり、7月に愛護センターに相談したということらしい。
番組は、ここまで増えてしまった落とし穴の1つに行政の仕組みを挙げた。愛護センターの愛護・指導課の廣井惠津子さんによると「10頭以上の犬や猫を飼う場合は保健所に届ける制度がある。ただ、ウサギは対象外ですので、届け出る義務はない」と言うのだ。
もう1つの落とし穴はウサギならではの特性。ウサギのブリーダーを30年以上続けている専門店のオーナー・吉村真由美さんは「相性の良いウサギ同士ですと本当にあっと言う間に交配してしまう。ウサギは交尾排卵なので、オスとメスが一緒になった時点で交配してしまうんです」と話し、「(購入する時には)基本、1羽買いでお願いしています」と続けた。
ウサギは交尾すると高い確率で妊娠する交尾排卵動物。しかも妊娠期間はわずか1カ月で1度に4~8匹の子供を出産する。また、生まれた子どもも4カ月ほどで出産可能になるため、家の中で放し飼いされた場合、どんどん数が増えていくというのだ。
谷原「繁殖力がすごいですね。ネズミ算式に増えると言うけど、ウサギ産式とは...」
風間晋(フジテレビ解説委員)「ウサギは手間がかからないペットだと思い込んでいたので、この状況はびっくりです」
永島優美アナ「小学校の時にウサギ小屋で赤ちゃんがたくさん生まれている印象はありましたけど、2年で200匹とは。これだけ増えてしまうと、大事なペットの体調の変化にも気付けませんね」
ニュースメディア「ウートピ」編集長の鈴木円香は、「基本1羽飼いとか、去勢手術をするとか、多分常識があるんだと思う。犬猫に関してはその常識を知っていますが、ウサギに関しては知らなかったので、周知が必要ですね」と指摘していた。
(ピノコ)