新型コロナ第7波が猛威を振るう中で始まるお盆休みだが、帰省や旅行は予定通り行えるのか。今日9日(2022年8月)の「スッキリ」は、医療ひっ迫が続く沖縄の現状を伝えるとともに帰省や旅行での注意点を報じた。
番組の街頭インタビューでは、「旅行するつもりです」「3回ワクチン打ってるから大丈夫かな」と予定を変えない人、「全部キャンセル」「控えようかな」と旅行を中止する人、「感染情報は直前まで考慮したうえで帰ろうかな」など、さまざまな声が。
沖縄の医療状況
飛行機の予約状況をみると、全日空は前年比1.7倍でコロナ禍前の7割まで回復。日本航空は前年比2倍で、特に沖縄便はコロナ前の水準まで回復した。
しかし、その沖縄の医療はパンク状態。友愛医療センター救急科の部長、山内素直医師は「沖縄の医療は壊滅的な状態になっていると思っている。医療を求めている患者さんが医療を受けることができない」と語る。
家族4人の旅行客が沖縄で感染し、母と子1人が宿泊施設で療養、濃厚接触者の父ともう一人の子が10日間自腹でホテル隔離を余儀なくされた例もある。
「必要な医療が受けられる体制にないということを理解していただいて、想像力を働かせて自分の行動を決めてほしい」と語る山内医師。さらに「観光客を優先し、県民の宿泊療養が制限されている。泣く泣く自宅に帰っていただいている」とも。
沖縄の病床使用率は昨日8日時点で85.6%となっていて、玉城デニー知事は医療非常事態宣言を出している。観光客に対しては旅行2週間前までに3回ワクチン接種を済ませるか、PCRで陰性確認することを呼びかけている。会食は4人以下2時間以内などの行動もお願いしている。さらに沖縄県内での医療期間受診が困難なため、持病のある方は日頃処方されている薬を多めに持参することも呼びかけている。
司会の加藤浩次「日本全国で移動していいよとなっているのに、沖縄の医療がひっ迫している」
水野泰孝(日本感染症学会指導医)「ご自身の自覚が必要になってくると思います。ご家族でホテルに滞在し、ゆっくりされることにはリスクは高くないと思います。検査は一つの対策になるが、検査は通過点にすぎない。旅行の一週間前くらいから自分が感染源にならないよう努力してから出かけることが必要なのかなと思います」
ヒロミ(タレント)「夏休みにハワイに行こうかなと思っていたんだけど、PCR引っかかると10日間出られないと聞いてやめたんですよ。せっかく行っているのに、向こうの行動が気にしながら制限されると楽しくなくなっちゃう」
加藤浩次「異常に怖がる方と、もう大丈夫だろうという方の意識も二分しているような気がする」
下川美奈(日本テレビ報道局)「ある程度の基準をもって行動していかないとダメですよね」
水野泰孝「正解は一つじゃないと思う。まず自分が感染源にならないこと、それから感染が広がりやすい環境には行かないこと」
(みっちゃん)