このクールも、各局見応えのある連ドラが放送されています。今日、ご紹介するのはフジテレビ系列で、7月11日に始まった月9ドラマ「競争の番人」です。
このドラマは、元警視庁捜査1課の刑事で、犯人取り逃がしを問題視され、公正取引委員会(公取委)の第六審査局(通称ダイロク)に異動になった、ノンキャリアの女性審査官、白熊楓(杏)とキャリアの小勝負勉(坂口健太郎)がバディを組みます。ダイロクは、北関東のホテル3社が関わる、価格カルテルや納入業者いじめの調査に乗り出し、数々の妨害を受けながらも、公正で自由な市場競争を守る「競争の番人」として、独禁法違反の取り締まりに奔走します。
全く性格が違う2人の審査官、今後の進展が楽しみ
東大法学部を首席で卒業した、秀才の小勝負勉(坂口健太郎)は、「なぜ公取委なんかに」と思われています。それは公取委が、作中では「弱小官庁」だからなのです。相棒の白熊(杏)は、真面目で熱血派で、空回りすることも多いのですが、小勝負に、お人よしと言われるほど、弱者に寄り添うことができる性格です。そんな白熊に共感をおぼえました。
小勝負(坂口健太郎)は、白熊(杏)の教育係を任されます。「弱くても戦わなきゃいけない」を信条に、行く先々で独禁法違反の証拠を掴もうと奔走します。風変わりな小勝負の奔走ぶりに、自分も励まされる思いがしました。全く性格の違う二人の審査官の、今後の進展が楽しみな作品です。