坂口健太郎と杏が月9でW主演――見応えのある「競争の番人」

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   このクールも、各局見応えのある連ドラが放送されています。今日、ご紹介するのはフジテレビ系列で、7月11日に始まった月9ドラマ「競争の番人」です。

   このドラマは、元警視庁捜査1課の刑事で、犯人取り逃がしを問題視され、公正取引委員会(公取委)の第六審査局(通称ダイロク)に異動になった、ノンキャリアの女性審査官、白熊楓(杏)とキャリアの小勝負勉(坂口健太郎)がバディを組みます。ダイロクは、北関東のホテル3社が関わる、価格カルテルや納入業者いじめの調査に乗り出し、数々の妨害を受けながらも、公正で自由な市場競争を守る「競争の番人」として、独禁法違反の取り締まりに奔走します。

  • 杏さん(写真)が異動したばかりの白熊楓を演じる
    杏さん(写真)が異動したばかりの白熊楓を演じる
  • 杏さん(写真)が異動したばかりの白熊楓を演じる

全く性格が違う2人の審査官、今後の進展が楽しみ

   東大法学部を首席で卒業した、秀才の小勝負勉(坂口健太郎)は、「なぜ公取委なんかに」と思われています。それは公取委が、作中では「弱小官庁」だからなのです。相棒の白熊(杏)は、真面目で熱血派で、空回りすることも多いのですが、小勝負に、お人よしと言われるほど、弱者に寄り添うことができる性格です。そんな白熊に共感をおぼえました。

   小勝負(坂口健太郎)は、白熊(杏)の教育係を任されます。「弱くても戦わなきゃいけない」を信条に、行く先々で独禁法違反の証拠を掴もうと奔走します。風変わりな小勝負の奔走ぶりに、自分も励まされる思いがしました。全く性格の違う二人の審査官の、今後の進展が楽しみな作品です。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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