きのう4日(2022年8月)は全国各地で局地的に豪雨に見舞われ、新潟や北陸地方で17の河川が氾濫し、大きな被害を与えた。司会の谷原章介は「昨日、都内でゲリラ雷雨が発生して驚いた方も多かったと思います。この雷の音が大きくて低く響き、恐怖を覚えたという声が相次ぎました。なぜこれほどの轟音の雷になったのでしょうか」と切り出した。
街で雷に遭遇した人に聞くと「すごかった。太鼓や爆弾の音みたいだった」「地面が揺れるような、地響きがあるような感じ」と聞いたことのないような音の雷に驚いていた様子。SNSでも「東京、雷すごくない? めっちゃうるさい」「雷がすごすぎて怖い」「東京ですごい雷。爆音。爆発したのかと思った」など、重く低い爆発音のような印象を受けた人が多かった。
天達武史が解説
東京では午前中から夕方にかけて、長い時間にわたり雷が発生し、雷の後、激しい雨となった。実際に23区内に大雨警報が出されたのが午後4時、洪水警報が出たのは5時と雷の後だった。
谷原が「かなり大きい雷で、体に響くような音だったのはなぜでしょう?」と聞くと、気象防災キャスターの天達武史は「雨雲がかなり大きかったんです」と言う。天達によると、カミナリ雲の平均的サイズは横に5キロ×縦に7キロの長方形だが、4日のカミナリ雲は上下に10キロ近くも発達していたという。「台風の湿った空気が流れ込んで、水蒸気が大量に流れ込み、雲の素となる水蒸気が多かったんです」と天達。
ではなぜ低く大きく響く音になったのか。天達は「雷の音は近いと高音に聞こえるんです。バリバリバリ~っという感じ。しかし音は5キロ以上離れたところからだと高音は届かなくなり、低音だけが届く。昨日の雲は10キロの高さがあり、離れていたので低音で地響きするような音になったのだと思います」と解説した。
タレントのカズレーザーは「防音の室内にいたが、換気で窓が開いていたので聞こえた」と言うと、永島優美アナは「フジテレビ内にいましたが、外を見ると真っ白に見えるほど雨がすごかった」とコメント。
フジテレビ解説委員の風間晋が「僕が効いた雷の音はハデだった。ハイレゾ音源で聞いているみたいに」とコメントすると、天達は「それは近いところだったんだと思います」と話題になった低く重い音とは違う雷だと指摘。
風間が続けて「雷が鳴っている時、音はすごいのに雨は降っていなかった」と言うと、天達は「雷が発生するのは雲が発達する上昇気流になっている時が多いんです。上昇気流の後に下降気流になると雨が降る」と説明。
谷原は「今日も全国で不安定な天気が続きます。お気を付けください」とまとめた。
(バルバス)