内閣府「おとう飯」めぐり論争 谷原章介「取り組みの意図はわかるけど」

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   内閣府の「『おとう飯』始めようキャンペーン」に賛否の声が集まっている。内閣府男女共同参画局のホームページには「簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それが『おとう飯』」と書かれている。男性の家事参加を促す目的に2017年に始まったものだという。これが今、再び注目を集め、ネット上で賛否が分かれる論争となっているという。4日(2022年8月)の「めざまし8」が取り上げた。

  • 内閣府男女共同参画局サイトより
    内閣府男女共同参画局サイトより
  • 内閣府男女共同参画局サイトより

「いいことだと思う」「なんで父親なら手抜きが許されるのか」

   街で意見を聞くと「男女平等の中で、家事は女性がするものという固定観念をなくそうとするのはいいことだと思う」などの賛成意見に対し、女性からは「父親がご飯を作るということ自体はいいけど、お父さんが作ったご飯なら手抜きでもいいというのは、働くお母さんからすると『なんで父親なら手抜きが許されるのか』というのはある」、「女性が料理を作るのは当たり前で、『おとう飯』みたいなネーミングはない。イクメンと同じで、男の人がするとやってる感があるという流行りの用語みたいに広まっていったというならいいけど、あえて政府がやるのはどうかなとは思います」と指摘があった。

   内閣府のキャンペーンの意図はどこにあったのか。担当者によると「家事に対する女性の負担が大きい現状から、男性の家事参画への機会を作ることや国民全体の機運を高めるために実施。これまで料理を作ることをしてこなかった男性の料理へのハードルを下げて、子育て世代の家事、特に料理への参画を目的にしている」という。このキャンペーンへの賛否が分かれている状況については「さまざまなご意見があることについては承知している。今後の広報の参考にさせていただきたい」と話している。

   司会の谷原章介は「街の方たちの指摘はもっともだと思います。ただ、イクメンやおとう飯もそうだが、こういうキャッチフレーズみたいなものを使っても実態はあまり変わってはいかないなと思っている。この取り組みの意図はわかるけど、それが女性から文句を言われる原因になっているのはもったいない気がします。キャンペーンの意図を組んで、生暖かい目で見守ってほしい」とコメント。

   ジャーナリストの立岩陽一郎は「私は奥さんが留守にしている時に、子供のためにカレーとおでんをつくったことがあるんですが、子供たちは誰一人食べてくれなかった。4日間、私が食べ続けました」と苦笑い。

   谷原は「子供たちにもこのキャンペーンの意図を理解してほしいですね」と言ってほほ笑んだ。

(バルバス)

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