「野党議員にも広がっています」ときょう3日(2022年8月)の「モーニングショー」でMCの羽鳥慎一が切り出したのは、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と政治家とのつながりに関するニュースだ。立憲民主党と日本維新の会が2日、所属議員について調査した結果を発表した。
立憲民主党は、原口一博・元総務大臣ら計8人が関連団体のイベントに祝電や秘書を代理出席させていたことを明らかにした。西村智奈美幹事長は「今後は厳重に注意していただくように要請した」と話した。
「個別の議員の調査をせずに『党として関係がない』と言われても...」
日本維新の会は、馬場信幸・共同代表や藤田文武幹事長を含む計13人が関連団体主催のイベントに出席していた。藤田幹事長は「不作為であっても広告塔のように使われるということは、我々の本意ではない。指針を決めて気を付けていく」と会見で説明した。
一方の自民党は、警察組織のトップである二之湯智・国家公安委員長が、旧統一教会の関連団体のイベントで実行委員長を務めていたことが判明。「趣旨は平和の祭典ということだったので、名前を貸した。政治家ですから、お付き合いの一環として」と二之湯氏。
教団側との関係を認めていた岸信夫防衛相は「これまでの関係について、しっかり見直していかなければいけない」との考えを示した。ただ、茂木敏充幹事長は党としての関係を否定したうえで、「議員ごとの調査は行わない」と明言している。
浜田敬子(ジャーナリスト)「(野党が)きちんと調査して名前も出して発表したことは一歩前進だと思います。ぜひ自民党も個々の議員の説明責任に任せるのではなく、党として調査してほしい」
玉川徹(テレビ朝日社員)「個別の議員の調査をせずに『党として関係がない』と言われても、説得力がない。これで逃げ切れると思っているなら、幹事長として甘いと思いますよ」
安部敏樹(「リディラバ」代表)「議員ごとの調査をしてこそ、党としてのガバナンスが効いていると言える。政治的な意思決定に影響があったかどうかも踏み込んで調査してもらいたい」
(キャンディ)