「病床使用率54%」なのに「入院できない」多発はナゼ? 「スッキ」で医師が解説

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   東京都の新型コロナの自宅療養者は、昨日1日(2022年8月)の時点で19万5752人。第6波ピーク時の9万2845人と比べて2倍以上となっている。「スッキリ」では、急増する自宅療養者の実情に迫った。

   MCの阿川佐和子「過去と比べると多くなっているというばかりで恐怖をあおられるが、今回のコロナがどれくらい怖いのか」

   番組では、都内で訪問診療を行うドクターに密着取材を行ったが、症状が悪化しても病院受け入れ先がないという自宅療養者の実態が見えてきた。

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ヒロミ「国が予想できなかったのか」

   昨日午後8時頃、「ぜん息の持病を持つ86歳女性の容体が悪化し、呼吸の状況が悪くなっている」と、保健所から往診依頼が入った。しかし、医師の診断では今のところ呼吸状態の悪化は起きていないとして、引き続き自宅で経過観察することになった。

   すると家族から「ぜん息の薬を処方していただきたい」という要望が。新型コロナ感染後、かかりつけ病院に行けず、薬がなくなってしまったのだ。

   感染がわかった時、家族は入院を希望していた。しかし、救急隊が入院先を探したがみつからず、自宅療養となっていた。「救急搬送できないという情報が欲しかった」(患者の娘さん)

   昨日現在、東京都のコロナ病床使用率54.2%にもかかわらず搬送先が見つからない事例が多発している。これはいったいなぜなのか。

   吉川隆広医師(ファストドクター)「医療従事者の感染が増えてしまっていて、医療の切迫につながっている。病床自体が空いていても入院できないという事例が多発している」

   末期ガンで自宅療養中にコロナ感染が確認された83歳男性は、救急車が到着するも搬送先が見つからなかった。この男性は翌日に亡くなっている。

   阿川佐和子「自分は軽症だから大丈夫だと思っている人もこうなるんだなと。以前も搬送難民があったと思うが、今回の違いは何でしょう」

   水野泰孝(日本感染症学会指導医)「医療従事者が感染している、ご家族が感染して濃厚接触者で休まなければいけないなど、人の面が足りない」

   ヒロミ(タレント)「救急搬送はコロナだけじゃない。我々は救急車呼んだらすぐ来てくれるというので来ている。こうなるということは国が予想できなかったのか」

   自宅療養では、下熱鎮痛剤の確保も気になる。あゆみ製薬では、カロナールの受注が前年同月比3倍で、すべての受注に対応できていない。増産に注力しているが、出荷数を調整する状況になっている。

   森圭介アナウンサー「下熱鎮痛剤といっても、さまざまな種類があって注意が必要です。カロナールなどアセトアミノフェンを成分とするもの、イブなどイブプロフェンを成分とするもの、ロキソニンなどロキソプロフェンを成分とするものがあります」

   このうち、アセトアミノフェンを主成分とするものは子どもが使用できるものもあり、妊婦も使用可能となっている。一方、イブプロフェンが入っているものは子どもが使用できるものもあるが、妊娠後期には使えない。ロキソプロフェンを含むものは子どもと妊娠後期には使えない。

   阿川佐和子「新型コロナといえばカロナールが有名ですが、アセトアミノフェンを使っているものをくださいといえばいいんでしょうか」

   水野泰孝「普通の薬局ではタイレノールがアセトアミノフェンを使っています。薬局でお求めになる場合は薬剤師さんにうかがうと良いかと思います」

(みっちゃん)

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