旧統一教会問題、自民幹事長「党として組織的な関係がない」 玉川徹は説明を疑問視

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   「安倍元首相に(旧統一教会票の組織票取りまとめを)依頼した」と、伊達忠一・前参院議長(83)が告白した問題について1日(2022年8月)の「羽鳥モーニングショー」が特集した。コメンテーターの玉川徹氏は「自民党の組織的かかわりは明らか。国会として取り上げるべき」と直言した。

   岸田文雄首相は昨日(7月31日)夜、自民党議員と旧統一教会の関係が次々と指摘される中で、「社会的に問題になっている団体との関係については、政治家の立場から、それぞれ丁寧に説明をしていくことは、大事だと思っています」。

  • 国会での論議を求める声も
    国会での論議を求める声も
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「組織として関係ありません、ということにはならないじゃないですか」

   伊達・前議長は電話取材に対し、「宮島喜文っていうのがいるんです。(旧統一教会に)お願いして当選させてもらった。安倍さんの了解をとって」と、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の組織票を、故・安倍晋三氏に依頼したことを、説明した。

   「安倍さんに『統一教会に頼んで、ちょっと(票が)足りないんだと』と言ったら、(安倍氏が)『わかりました。ちょっと頼んで、あれ(支援)しましょう』と言うことで、とにかくなんぼ(票が)入ったかわからない。どっちにしても当選はしたんだわ」

   宮島喜文氏は2016年の参院選比例区で、約12万票で初当選した。しかし、2期目を目指した今回は、「安倍さんは『悪いけど勘弁してくれ』と。『井上(義行氏、安倍首相元秘書官=今回22年初当選)をあれ(支援)するんだ』という話になって、宮島は辞退した。その(旧統一教会)票がなかったら自分は無理だと思ったんじゃないか」(伊達氏)。

   安倍氏が政権について以降、2013年と19年の参院選では、教会の友好団体、世界平和連合が北村経夫氏(安倍派)を支援したと認めている。16年は宮島氏を今回は井上氏を支援したことを認めている。

   旧統一教会は政治家とのかかわりについて、「当法人のスタンスとしては、世界平和統一家庭連合が、特定の候補者に組織的に関与することはない」。自民党の茂木敏充幹事長は「自民党として組織的な関係がないことは、すでにしっかりと確認している。党としては一切関係ない」。日本維新の会は、国会議員13人が旧統一教会の関係団体のイベントに参加しており、立憲民主党は、議員が旧統一教会のイベントに参加したかどうか調査中だ。

   玉川徹氏(テレビ朝日社員)は、「けっこう決定的な証言ですよね。自民党は組織的な関与はないと言っているけど、安倍元総理はそのころ自民党の総裁だったんですよ。自民党のトップが票の差配をやっていた、ということになって、組織として関係ありません、ということにはならないじゃないですか」「旧統一教会側に何らかのメリットはなかったんですか?2015年に名称変更が認証されている。関係があったのかどうか。国会としてやるくらいの話だ」

(栄)

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