7月15日、TBS系列午後10時の「金曜ドラマ」枠で始まった「石子と羽男―そんなコトで訴えます?-」を見ました。
この作品は、西田征史さんのオリジナル脚本で、小さなトラブルを抱えた人たちがマチベン(町の弁護士)を訪れ、人々の人生や社会に潜む問題や、それにまつわる人間模様を描き出します。(この原稿はネタバレを含みます)
問題を抱えた人を迎えるのは、東大卒で弁護士の業務を補助するパラリーガル、石子こと石田硝子(しょうこ、有村架純)と、高卒の弁護士・羽男こと羽根岡佳男(中村倫也)の凸凹コンビです。人々が抱える身近なトラブルに挑みながら、お互いのコンプレックスに向き合い成長していく二人の姿を、コミカルに描くリーガルエンターテインメントです。
コンプレックスを隠しながらぶつかり合う石子と羽男
石子(有村架純)の父親、潮綿郎(さだまさし)はマチベン「潮法律事務所」の所長です。石子は、「石頭」の石子で、コツコツ頑張るタイプなんですが、4回司法試験に落ちています。反対に、羽男(中村倫也)は、写真のように見たものを記憶する「フォトグラフィックメモリー」の持ち主で、この能力を使い、司法試験予備試験と司法試験に一発合格をしました。「羽」のように軽やかな性格から「羽男」と呼ばれており、潮法律事務所に就職します。それぞれにコンプレックスを抱えながら、それを隠しながらぶつかり合うのです。
大庭蒼生(赤楚衛二)は中古車販売店の社員でしたが、潮法律事務所にトラブルを解決してもらったことから、この法律事務所でアルバイトとして働き始めます。
3人の社員がいい味を出しています。羽男(中村倫也)は、軽くて鋭い弁護士の役を上手く演じ、石子(有村架純)はまっすぐな性格で「法律をうまく使ってください」と法律の善用を訴えます。羽男と石子が喧嘩しながらも、だんだん互いの良い所を認めるようになり、さまざまな事件を解決してゆくところが見どころです。
中村倫也も有村架純も、それぞれの役になり切って好演しています。