俳優の江口のりこさんが7月29日(2022年)の「あさイチ」(NHK総合)プレミアムトークにゲスト出演。番組は、俳優仲間たちの言葉も紹介しながら個性派俳優として注目される江口さんの素顔に迫った。
冒頭、博多大吉キャスターから紹介されると、江口さんは「おはようございます。よろしくお願いします」とテンション低めであいさつ。
鈴木奈穂子アナ「放送前も、放送入ってからもこのままの雰囲気ですね」
江口さん「......。(照れくさそうに、ぎこちなくうなずく)」
大吉「後悔なさってます?来たことを」
江口さん「大丈夫です」
最初の舞台オファーの後...
続けて大吉キャスターが「こういうトーク番組とかは苦手なんですか?」と質問すると、江口さんは「そうですね。特にこれは生放送じゃないですか。なので、何日も前から『うーん...』て...」。大吉キャスターは「そんな嫌な思いさせてごめんねっていう気持ちでいっぱいでございますけれども、来た以上はやるしかないですしね」と苦笑いした。
番組には、演出家の長塚圭史さんがVTRで登場。出会ったころの江口さんの印象について「もう大変ですよ。だってクスリともしないんですから。めちゃくちゃトガっていました」と話すと、最初の舞台をオファーした後のエピソードを教えてくれた。
「僕ら、稽古が始まる前にある劇場ですれ違っているんですよ。むこう(江口さん)も気づいたと思う、僕がいるって。でもスッと行っちゃったんですよ。『え!?こんど一緒にやるのに...』って。緊張感がスゴイ。後に『気付いてた?僕いたんだよ』って聞いたら、『気付いてましたよ』って...。トガり過ぎでしょ、それ(笑)」
このVTRを受け、江口さんは「なんかそういうのないですか?気付いているのに気付かないフリしちゃうみたいな」。博多華丸キャスターは「全然ないです。100メートル先ぐらいから『あ、どうもー!よろしくお願いします!』って言っちゃうタイプ」と首を振った。
長塚さんが演出する舞台「夜の女たち」で初のミュージカルに挑戦する江口さん。これまで人前で歌うことはなかったという江口さんは、歌という表現方法に悩み、行き詰っていた時期があったという。人に答えを求めていた江口さんだが、あるひと言がそれを変えたそうで...。
「音楽家の荻野清子さんから『江口さんにはセリフを歌で伝える覚悟が足りない』と。その時に『あー、そうだな』と。芝居していても、『このセリフ、どう言うんですか?』とは人には聞かない。それと同じことだなと。結局自分で見つけていくしかないんだなと思った時に、初めて落ち着いて稽古ができるようになった」
大吉「これでまた一皮むけたというか。こういう機会がなければ多分、ミュージカルも...」
江口さん「自ら挑戦するようなタイプではないので、向こうからやってきてくれたことで、ありがたいなとは思っています」
(ピノコ)