新型コロナウイルスの新規感染者数がきのう28日(2022年7月)、全国で23万人、東京都で4万人を超え、いずれも過去最多を更新した。政府は、都道府県が独自に対策強化宣言を出せる新たな仕組み作りの検討に入ったというが、これがなんだかはっきりしない内容なのだ。29日の「モーニングショー」。
きのうの千葉市消防局には、感染したらしい人からの電話がやまず、一時は市内にある救急車26台中23台が出払った。「必要な時に救急車を向かわせられるか」と担当課長は懸念する。搬送先もなかなか見つからず、綱渡り状態が続いていた。
廣津留すみれ「あまり中味がない感じがします」
司会の野上慎平アナ「コロナ病床40床の埼玉県の医療機関では、この1週間で多くの病床がうまったといいます」
埼玉医科大学病院総合医療センター。1週間前にうまっていたのは6床で「受け入れられない状況ではない」としていたが、その4日後には「すべてのベッドがうまった」そうだ。おととい時点で31床が使用中という。
長嶋一茂(スポーツキャスター)「日本が世界最多の感染者数というのは、どういうことなのか。衛生管理もモラルもしっかりしているのに、感染拡大を先送りしただけか。人知を超えたウイルスがいるんじゃないかとも思っちゃう。自分はマスクは外さないが、集団免疫をつけた方が感染者は減るのだろうか」
こんな状態で、政府は、都道府県が「BA.5 対策強化宣言」(案)を打ち出すことができる仕組みを導入する方向だという。これは、病床使用率50%超、中等症以上が多い都道府県が実施し、罰則はない。大阪府が行った独自の呼びかけに国がお墨付きを与える形だ。
廣津留すみれ(バイオリニスト)「あまり中味がない感じがします。何をするのか、よくわからない。お墨付きなら宣言しなくてもいい。はっきりしませんね」
玉川徹(テレビ朝日)「自治体のやってる感に政府がやってる感でお墨付きを出してどうするかという感じがする。具体的な対策で感染を抑えない限り何も好転しない」
桁違いの感染拡大を前に政府が「行動制限はしない」と決まり文句を繰り返すだけでは、医療現場は追い詰められ、自治体は戸惑うしかない。
(あっちゃん)