中国ロケット残骸「制御なし落下」 谷原章介「海に落下してほしいものです」

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   「国内外の権威に取材しました」ときょう29日(2022年7月)の「めざまし8」でMCの谷原章介が切り出したのは、日本時間の31日午前にも地球に落下する可能性があるという中国のロケットの残骸の話題だ。

   中国は今月24日、実験施設を搭載した大型ロケット「長征5号B」を打ち上げた。中国が独自に建設を進める宇宙ステーションへのドッキングに成功したが、欧米メディアは、宇宙空間で切り離されたロケットの残骸が制御されない状態となっており、地球に落下する可能性を指摘。「大惨事を引き起こすかもしれない」と報じている。

  • 宇宙からの「落下」物に注目が集まっている
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専門家の見方は?

   これに対し、中国外務省は「ロケットの一部を大気圏に突入させて燃やすことは、国際的に通用する方法だ」と主張している。中国のロケットをめぐっては、2020年にコートジボワールに一部の残骸が落下し、家屋を破壊する事故が起きている。

   番組が取材した米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクダウェル博士によると、切り離された部分は長さ30メートル、重さ21トンという非常に大きなもので、「普通は大気圏突入時にほとんどが溶けるが、すべてではない。数百キロの速度で数トンの残骸が落ちてくる可能性があります」と指摘した。

   中国のロケット事情に詳しい日本宇宙フォーラム宇宙政策調査研究センターの寺門和夫フェローは「落下の可能性がある地域は、北緯41度と南緯41度の間。(日本でいうと)北海道を除く全域が可能性があるが、地球全体で考えれば、人口密集地に落ちてくる可能性は一般論としては非常に低い」としながらも、宇宙先進国ではより安全に残骸を制御しながら海へと落とすための技術にコストをかけている点を挙げ、「宇宙先進国としての常識。中国も責任を持った打ち上げをしてほしい」と注文をつけた。

   風間晋(フジテレビ解説委員)「コントロールさせて落下させる技術は、打ち上げの技術とほぼ同等だそうです。中国もやろうと思えばコントロールしながら落下させることができるはずなのに、それをやらないのは無責任のそしりをまぬがれないと思います」

   鈴木円香(ニュースメディア「ウートピ」編集長)「科学が進歩した結果、(落ちてこないように)祈るしかない状況が生まれているのは皮肉ですね」

   谷原「どうにか人口密集地を避けて、海に落下してほしいものです」

(キャンディ)

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