真夏の高校野球甲子園大会について、暑い時間をさけ朝夕に分けて試合を行う2部制を日本高校野球連盟(高野連)が検討し始めた。選手と観客の安全を最優先にということだそうだが、ナイター練習設備のある学校・ない学校で差がつかないかといった声もある。「抜本的な対策になっていない」の批判が、29日(2022年7月)「モーニングショー」のスタジオで噴出した。
熱中症対策の議論
猛暑日が続いた2018年には、京都大会で準々決勝戦4試合を二つに分けたことがある。第4試合が終わった時は22時半をすぎていた。今年の甲子園大会は、炎天下でも試合を続行する従来通りの原則に、まだ変わりはない。
長嶋一茂(スポーツキャスター)は「熱中症対策の議論が出るのはいいが、もう少し抜本的議論はできないものか」と指摘した。時期を秋にずらす考え方や、場所を甲子園から大阪、札幌、福岡などのドーム球場にうつすことも一策という。「日本のどこでやってもいい気がする。そういう発想が高野連にはない。昔の体質をどうしても感じちゃう」とも言い切った。
廣津留すみれ(バイオリニスト)「長くやっていると伝統を疑わなくなる。現場の声を拾うのが大切。今までこうだったからではなく、変化に合わせていってほしい」
司会の野上慎平「甲子園は球児にとって特別な場所ということです。だからといって健康を考えないわけにはいきません」
2部制にしたら、観客をどう入れ替えるか、夜間に高校生が試合することがいいか悪いかといった問題もある。
玉川徹(テレビ朝日)「僕はなんと一茂さんと同じ考えです。気候が極端化し、40度台も起こりえる。真夏に外でスポーツ大会をやること自体、ちょっと考えないといけないのでは。場所か時期をかえるしないし、どっちもあり得る」
長嶋一茂「東京五輪はアメリカの放送局の都合で夏にやった。日本国内のことなら調節できる」
できるはずなのに、そこまでの議論もしないのなら「古い体質」と言われても当然だろう。
(あっちゃん)