福井の海水浴場、イルカに噛まれる被害続出 スッキリが伝えた野生の特徴

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   きょう28日(2022年7月)の「スッキリ」で、夏休み中の森圭介アナの代わりに出演している山﨑誠アナがCG映像で紹介したのがミナミバンドウイルカ。山﨑アナは「福井・越廼海水浴場でこのイルカに噛まれる被害が続出しています」と言い、現地取材の阿部祐二アナの映像に切り替わった。

   海水浴場にはイルカへの注意を促す大きな看板があった。6月からこの海水浴場で野生のイルカの目撃談が多数報告されており、視聴者提供の映像では海水浴客がいても逃げる気配はなく、むしろ自ら近寄っていく姿が映っている。

   目撃者によると、手首を噛まれ野球のボールぐらい腫れた人や、イルカの背中に乗ろうとした男性が足をガブリと噛まれたという。海開きがあった7月9日~25日まででイルカに噛まれたという報告はすでに10件届いている。

モーリー・ロバートソン「マイアミでは飼育員が攻撃されている」

   越前松島水族館の副館長によると、ミナミバンドウイルカは通常はこれほど浅瀬まではやってこないとして「なかなかあることではない、珍しいこと。このイルカはひとへの執着がものすごく、人に近づきたくて寄ってくる。イルカ自身はじゃれているつもりかもしれないが、イルカには鋭い歯が100本近くあり、噛まれて慌てて引き抜こうとするとケガをする恐れがある」と説明した。

   友人と海水浴に来て、実際に被害に遭ったという20代男性は「友人はイルカに引っ張られ海の中で1回転。自分もイルカに上に乗られたり、下から持ち上げられたりして怖かった。終わったと思ったくらいでした」と恐怖を語った。

   水族館の副館長は「実際に体をぶつけられたり、沖に連れていかれたりという被害が起きていますので、近づかない。というよりイルカを見たら海から上がることが対峙だと思います」と注意を呼び掛けた。

   東京海洋大学の村瀬弘人准教授も「ミナミバンドウイルカの生体は2.5メートル以上、体重は200キロ以上になる。鋭い歯を持っているので大けがをする恐れがあるので近づかないこと」と解説した。

   司会の加藤浩次は「よく考えたらさ、俺たちが普段見たり、一緒に泳いだりするイルカって飼育されているわけじゃん。これは野生だからね。街で飼われている犬に"あっ、カワイ~"って手を出すけどさ、野犬に"カワイ~"ってしないじゃん。それと同じだと思ったほうがいいよね」とコメント。

   ジャーナリストのモーリー・ロバートソンが「たとえトレーナーがついて、テーマパークで飼われている場所であっても、最近ですが米フロリダ州・マイアミでトレーナーが攻撃されて水の中に引きずり込まれているんです」と報告すると、加藤は「え~っ!」と驚きの声を上げた。

   モーリーが続けて「何かのきっかけで気が触ったとか、飼われている限定的な空間でストレスを感じているイルカがノイローゼのような状態になったりとか。人間は親近感を感じるけれど、それは人間が抱いている期待であって、本質には獰猛な部分が残っていることは意識したほうがいいと思います」と話す。

   フリーアナウンサーの高橋真麻は「シャチとかサメとかなら獰猛と思うけど、イルカだと油断してしまう」とコメント。

   加藤は「野生の場合はたしかにそういうことあるよね。イルカにしたら遊んでるつもりでも、子供たちなんかは足引っ張られたら溺れたりする可能性もある。あんまり遭うことはないと思いますが、遭遇したら近づかないほうがいいということですね」とまとめた。

(バルバス)

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