「注目していただきたいのは10歳未満の数字です」と、岩田絵里奈アナ。27日(2022年7月)の「スッキリ」がまず伝えたのは東京都の新型コロナ新規感染者数の年代別の内訳だ。10歳未満は第5派のピーク時には4.9%だったのに対し、第7波真っ只中の直近1週間では10.1%と2倍以上になっている。
小児医療がひっ迫する中、番組が注目したのは子どもへのワクチン接種。5~11歳の子どもでワクチンの2回接種を済ませたのは全体の17.9%(25日時点)にとどまっている。
加藤浩次「迷う親もいると思うが...」
街で子連れの親たちに聞くと、「ちょっとまだ怖い。何かほかの副作用だったり...」(4歳児の母親)、「周りに1人も(打っている子が)いないので不安」(6歳児の母親)と慎重な声がある一方、「一応打たせる方向では考えている」(9歳児の父親)、「打ってます。打って安心できるのだったらというので」(9歳、12歳の子どもを持つ父親)などいう声も。保護者の間で判断が分かれているというのが現状なようだ。
番組は、オミクロン株に対して子どもたちのワクチン接種がどれだけ有効なのかを示した海外の研究データを紹介。アメリカの研究では、2回接種後の14~82日後の感染予防効果は31%、入院予防効果は68%という結果。シンガポールの研究では、2回接種後の感染予防効果は36.8%、入院予防効果は82.7%という結果だそうだ。
司会の加藤浩次「これを見ると、感染予防効果はそこまでないけど、重症化しないようにはなる。ワクチン打つべきかどうか迷う親もいると思うが、どう判断したらよいでしょう?」
日本感染症学会指導医の水野泰孝医師は「子どもに限らず、大人でもワクチン肯定派と否定派がいるので、一律にどちらが良いと言えない」とした上で、こう話した。
「やっぱり親御さんが決めるのは難しいので、(相談されたら)自分の考えは述べるようにしています。このデータからすると、大人と同じように入院予防効果、要するに重症化予防効果は高いですので、持病を持っていたり、病気で入院したりしているお子さんには推奨した方がいいと思います」
(ピノコ)