宮内庁はきのう26日(2022年7月)、上皇さま(88)が「右心不全」と診断されたと発表した。「本当に心配な体調、生活への影響を取材しました」と27日の「めざまし8」でMCの谷原章介が伝えた。
宮内庁によると、上皇さまは健康診断で胸に水が溜まる状態が確認され、今月24日に東大病院で心臓MRI検査を受けたところ、「三尖弁閉鎖不全による右心不全」と診断されたという。
右心不全とは
右心不全とはどのような状態なのか。倉田大誠アナウンサーが図を使って説明した。
静脈から右心房、右心室へと流れてきた血液は肺で新たな酸素を取り込んだ後、左心房から左心室へと入り、再び全身へと流れているが、右心室から右心房へと血液を逆流させないための弁が正常に閉まらず、全身からの血液が右心に戻りにくくなっている状態なのだという。
日本心不全学会の佐藤直樹理事によると、心不全のなかでも割合が少なく珍しいタイプで、感染症による弁の障害や、肺や筋肉の病気が原因として考えられるそうだ。「一番大切なのは定期的な検査。新型コロナなどへの感染を起こすと心臓に負担がかかるので、感染予防をしっかりすることも大事です」
上皇さまは現在、薬の服用のほか、水分の摂取を制限するなどしており、右心不全の状態は改善してきているという。2012年に心臓バイパス手術を受けているが、今回の不調との関連はないと宮内庁はみている。
橋本寿史(フジテレビ解説委員)「上皇さまに自覚症状はなく、生活のリズムは変わっていない。ただ、散策の距離や時間を短くしたり、激しい運動は避けたりしているようです」
大空幸星(実業家)「(上皇さまは)我々のような社会的弱者を支援しているNPOに対し、『ありがとうございます』という言葉をかけられる。つまり、すべての国民のことがご自身の関心事なのだと思います。ご自身の退位や小室さんのことなどに加え、コロナで国民が苦しんでいることもご心労になっているのだと思いますが、どうかご心配なくゆっくり暮らしていただきたいですね」
(キャンディ)