「ちょこっと京都に住んでみた。」(テレビ東京系、テレビ大阪制作)。東京のデザイン事務所に勤める主人公・佳奈(木村文乃)が長期出張で大阪支社に通うため、京都に住む大叔父(近藤正臣)の家にひと月の間滞在するもの。
大阪の街歩きシーンも楽しみ
2年前、2019の年末に、年末スペシャルドラマとして放送、今回はその続編のようなもの。その際、怪我をした大叔父の身の回りの世話をするために、とちょこっと京都暮らしを体験し、京都の独特の文化やそこに住む人たち暮らしぶりを通して、自身を見つめ直すといったドラマだった。
今回(水曜深夜枠、テレビ東京は木曜未明)もその空気感は変わらず。特に木村文乃と近藤正臣との何気ない会話が心地いい。その昔は二枚目俳優として数々のドラマに出演していた近藤は、70を超えて枯れた感じもまた味があっていい。京都出身だけにはんなりとした京都弁も心地いい。
佳奈が京都の名店を訊ねて、そこの店主と会話するかたちで、名産・名物を紹介。これがすべて実在のお店で、店主も本物で、そのシーンはドキュメンタリーのようにも見える。京都の名店ガイドブックとしても使えるドラマだ。観光客が行かないような知る人ぞ知る名店も多く、コロナが落ち着いたら京都に行きたい、と思った。旅愁をそそるドラマだ。
しかも、今回はテレビ大阪の40周年記念ということで、大阪で仕事をする佳奈が、大阪を街歩き。こちらで仕事をすることになるため、大阪に佳奈が親友・結(徳永えり)と大阪を街歩きする場面もあり、そちらも楽しみ。
(子守熊)