山口市の住宅街で、サルが網戸を突き破るなどして部屋に侵入、女性にかみつくなど今月だけで39人が襲われた。一方で、鳥取県米子市の神社の防犯カメラに映っていたのは、山から下りてきたアライグマやテンが深夜に「参拝?」する姿。25日(2022年7月)の「めざまし8」が伝えた。
山口県山口市では、きょうの午前3時ころ、JR新山口駅の北側にある小郡新町のコンビニ周辺で男性がサルに襲われ、腕をかまれてけがをした。周りには山があるが住宅が広がっている。同町周辺では24日午前中だけで5人が、サルに手や足をかまれた。網戸を閉じているのに、網戸を突き破って部屋に入って襲われるケースも。被害が39人に上った山口市は、麻酔銃を使った捕獲作戦に乗り出した。
足をかまれる事例も
ゼロ歳の女子も襲われた。母親は、「子どもの泣き声が急にしたので、何してるのと振り返ったら、床で遊んでいた子どもの足をサルがつかんでいて、引きずって外に連れて行こうとしているような感じで」。ちょうど掃除機を持っていたので撃退した。網戸を開けて入ってきたとみられる。23日昼過ぎに視聴者が撮影した動画には、ガラス戸の下の網戸の向こうからサルが台所をのぞき込んでいた。「めちゃ、でかい」。「子ザルと聞いていたのに大きい。外に出るのもすごい恐怖なんですよ」。
市の担当者によると、サルの体長は40~50センチ。24日午前6時前、集合住宅4階の部屋にサルが侵入、50代の女性の両手に10カ所以上かみついた。午前2時過ぎには、同じ地区のアパート3階で、網戸を開けて入ってきたサルに10代の女性が足をかまれた。網戸を突き破って入ってきたサルに左足をかまれた40代の女性もいた。
一方で、米子市の日吉神社にでは、サルやアライグマ、テンが境内を歩き回り、フクロウも飛んでくる姿が、防犯カメラに映っている。テンは、賽銭箱の内側で立ち上がり、その姿はまるで拝んでいるかのよう。フクロウは一羽が防犯カメラの上に乗り、後からやってきたもう一羽とともに、建物の中に消えた。昼間に現れたサルは、階段の手すりで一休み、賽銭箱の隣にあるおみくじ箱の匂いを嗅いだり。野ウサギやイノシシも姿を見せた。
安江昌史宮司は、「今年5月ごろから増えた。神社の裏手にある山から、エサを求めてきているのではないか」。「神社のたくさんの動物を見てもらうには、神社にお参りいただいて自然に触れていただくのが、一番いいのかな」。
プロ・スケーターの村上佳菜子さんは、「いろんな動物がくるのが面白いですね。渋谷のハチ公みたいに、集合して(集合スポット)みたいな感じ」。
(栄)