おととい23日(2022年7月)、全国のコロナ新規感染者数は20万人を初めて超え、発熱外来には患者が殺到、多くの人たちが受けられない事態になっている。25日の「モーニングショー」はこの異常な状態を取材した。
「重症化リスクがある」人を優先的に
東京都北区のクリニックでも発熱による受診希望者は245人いたが、ほぼ1人で診察しているため、診察できたのは20人のみ。院長は「日々、何百人も断らなければいけないという、この現実が毎日あると、やっぱりスタッフを含めて心も体も疲労がたまってきているところです」と話す。
そんな中、のどの痛みと39度を超える熱が出たという20代の女性が訴える。「病院に電話しても全然つながらなくて。何回も何回もかけて、ようやくつながっても、予約がいっぱいで全部お断りでした。医療崩壊しているなと身に染みて感じました」。このため、市販の薬を飲み、自宅療養で現在、症状は回復に向かっているという。
石原良純(気象予報士、タレント)は疑問を感じている。「発熱外来がひっ迫していると言われていますが、行って何をしてくれるのでしょうか。というのも特効薬があるわけじゃないし、行く必要はあるんでしょうか」
これについて国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授が次のように説明した。
「若くて基礎疾患もなくて咽喉がつらいぐらいの症状の人は、今の状況はできれば受診を控えていただきたいですね。逆に高齢者で持病があり、重症化リスクがあるという方は優先的に受けていただきたいですね」
(一ツ石)