フィギュアスケートの羽生結弦選手(27)が19日(2022年7月)に会見を開き、競技の第一線から退き、プロに転向する意向を表明しました。
冬季五輪は14年ソチと18年平昌で2連覇。今年の北京五輪では、転倒したものの国際スケート連盟(ISU)公認大会で、初めて4回転半ジャンプと認定されました。世界フィギュア界トップアスリートの「プロ転向」を、各局ワイドショーは様々な角度から取り上げました。
「休日も重荷に?」の質問に対し...
(J-CAST)ワイドショー通信簿の「羽生結弦プロ転向会見 羽鳥慎一が選んだ『お疲れさま』より『ふさわしい』言葉」(20日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、羽生選手が会見で語った言葉を、簡潔に紹介しています。
「とるべきものはとれた」「これから競技会に出るつもりはないです」「決断は北京五輪が終わってから」「甲子園の選手がプロになって引退かというと、そうではない。それと同じ。これからスタートです」
司会の羽鳥慎一さんは「お疲れさまというより、楽しみにしています、の言葉がふさわしいかと思います」。
「羽生結弦プロ転向宣言、『なぜ今?』 10年超取材・西岡孝洋アナの分析とは」(20日、フジテレビ系「めざまし8」)で取り上げたのは、羽生選手が13歳のころから取材してきたという西岡孝洋アナウンサーの説明です。
この日の会見で羽生選手は「僕にとって羽生結弦は常に重荷です」などと、自身を客体化する「羽生結弦」という言葉を14回使ったといいます。西岡アナが過去の取材ノートを見返したところ、18年平昌五輪の後からその表現が増えたそうです。
本来の自分自身と、競技でトップに立ち続ける「選手・羽生結弦」に、ギャップを感じ始めていたのでしょうか。
「安藤美姫『やらなくていいんですよ、アイスショーでは!でも...』 羽生結弦『4回転アクセル』への期待と挑戦」(20日、日テレ系「スッキリ」)は、会見後に行われた阿部祐二リポーターの独自インタビューの様子も紹介しています。
「休日も重荷に?」との質問に、「(略)いつ自分という存在になれているのかなって考えたりはします。たまに自分ってなんなんだろうって分からなくなっちゃうことはある。ただその時にスケートを滑ってみると、スケートを滑っているこの気持ちとかギリギリをやっている感覚が好きなんだな、と」
ギリギリの場所に自分を追い込んできた羽生選手。まだまだ挑戦を続ける次のステージに期待したいと思います。
(コムギ)