安倍元首相の銃撃事件から2週間。きのう21日(2022年7月)に開かれた自民党の安倍派の会合に、妻の昭恵さんが姿を見せ、約2分半にわたって挨拶した。22日の「めざまし8」が出席者から取材した内容を詳しく伝えた。
安倍氏の死後、初めて開かれた派閥の総会に、昭恵さんは黒のスーツ姿で現れた。会合は報道陣には非公開で行われた。
安倍派会合で語った内容
昭恵さんは「本当に思いがけないことで、私もまだまだ信じられないような思いでもありますが、8年8カ月という総理大臣の期間、しっかりと支えていただきまして大きな仕事をさせていただきましたこと、心よりお礼申し上げます」と感謝を伝え、「皆様方と一緒にやりたいことが、たくさんきっとあったと思いますけど、その無念の思いをしっかりとつないでいっていただければ」と呼びかけたという。
自身が6月30日に奈良・橿原神宮に参拝したことにも触れ、「主人は橿原市の病院で亡くなりました。神武天皇が建国した橿原市で主人が命を落としたということが、主人の最後にとって意味があるものではないかと考えたいと思っています」と振り返り、「私も一人残されてしまいましたが、主人が思っていたことを多くの方たちにつないでいけるように、私なりの活動をこれからもしていきたいと思っています」と語った。
昭恵さんはこの後、首相官邸に岸田文雄首相らを訪ね、感謝を伝えたという。
下村博文衆院議員によると、派閥会合への出席は昭恵さん自身の意思だったといい、「落ち着いてからでもいいのではないかという思いをお話ししたが、けじめとしてわざわざお越しいただいたのではないか」と話していた。
MCの谷原章介「昭恵さんがいかに安倍さんを思っていたかが伝わる挨拶でしたね」
田崎史郎(政治ジャーナリスト)「(参加した議員によると)大変気丈に振る舞われていたと。昭恵さんは葬儀の後はほとんど自宅にこもりっきりでしたが、きのう久しぶりに外に出て会葬のお礼に回ったようです」
昭恵さんと交流のある番組コメンテーターの社会学者の古市憲寿は、今月18日に自宅を訪問したことを明かし、「弔問した我々の方が号泣するなど取り乱す場面もあったが、昭恵さんはすごく気丈に振る舞っていた」と様子を語った。
「ただ、『昔だったら酔っぱらって寝ちゃったときに主人がベッドまで運んでくれたのに、今は運んでくれる人はいなくなっちゃった』とぽつりと寂しそうに言っていたのが印象的でしたね」
(キャンディ)