「鎌倉殿の13人」いまに通じる派閥争い 「13人目はあなた」政子の決定シーンに「鳥肌たった」

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   NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」7月17日(2022年)放送回。鎌倉では、新たに鎌倉殿となった源頼家(金子大地)が自身の方針を表明。これに北条時政(坂東彌十郎)と比企能員(佐藤二朗)は共に困惑するが、梶原景時(中村獅童)は賛辞を贈る。

   その様子を政子(小池栄子)に報告した義時(小栗旬)は、弟・北条時連(瀬戸康史)と愛息・頼時(坂口健太郎)を頼家のもとへ送り出した。

   頼朝から頼家へと代替わりした鎌倉殿。ニュー鎌倉殿をお支えする御家人たちの仲違いが絶えないため、頼家が早くも政治は面倒くさいと感じはじめる。そこで義時と梶原景時の発案で、頼家の負担を軽減し円滑に政治を運ぶ目的で、5人衆を結成しようとスカウトが始まった。ところがあっという間に御家人同士の勢力争いの場と化す。

  • NHK「鎌倉殿の13人」番組サイトより
    NHK「鎌倉殿の13人」番組サイトより
  • NHK「鎌倉殿の13人」番組サイトより

頼家選抜の「5人衆」に、どうなることやら

   北条と比企の派閥争い、シナリオとはいえこのような派閥の誕生は今に通じる。傍でみている分には面白いものである。「じいさんはやめとけ」というのも納得。

   そして、最後の13人目を誰? 政子と義時がならび、姉から頼まれると断れない弟のシーンであった。「13人目はあなた」という政子の真剣なまなざしは、熱いものがあったが、今後の展開を予測すると、暗雲たちこめる感じもありゾクゾク。「最後の13人目はやはり政子の決定だった」「西洋では『13』は忌数...」「『13人目はあなたです』のシーンは最高に鳥肌たった」「またか...て困り顔の義時さんでした」などの反響あり。

   ようやく合議制と言われる御家人13人が選ばれたが、この中で真面目に鎌倉のことを考えているのって、いったい誰? 半分以上は権威争いで、保守と権力のことしか考えてない。どの時代でも、歴史とはこういう人間の臭みが作り上げているのだなと改めて考えた。

   源頼朝死後というのは、政子が政権を握るというイメージが強い。しかしこうやって大勢が政治のゴッタゴタに巻き込まれて展開されるのは、新しい幕開けで楽しい。13人とは別に頼家選抜の「5人衆」もいるから、なおさらギスギス。どうなることか大いに期待したい。

(Y・U)

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