「安倍元総理を銃撃した山上(徹也)容疑者が、事件の直前に旧統一教会を批判するブログを運営する男性に送ったとみられる手紙です。そこには『安倍は本来の敵ではないのです』などと記されています。手紙を読み進めると、その半生と犯行への強い意志が見えてきました」と森圭介アナ。
18日(2021年7月)の「スッキリ」は、山上容疑者を幼少期から知るという伯父の言葉を紹介しながら、山上容疑者とその家族のこれまでを振り返った。それは父の自殺から始まり、兄の闘病生活、母の旧統一教会への入信、1億円にのぼる献金で追い詰められた生活、母親の破産、自衛隊で起こした自身の自殺未遂(自身の死亡保険金で兄妹の生活を助けようとした)、兄の自殺...と壮絶なものだった。
加藤浩次「彼の動機付けがこういう形でなされたんだ...」
森アナは、山上容疑者がブログ運営男性に送った手紙の全文を朗読した。そこにつづられていたのは統一教会への恨み。安倍元首相については「現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの1人に過ぎない」とされていた。
司会の加藤浩次「人を殺めるというのは絶対に許されないことですが、彼の動機付けがこういう形でなされたんだということはある程度理解できる」
石田健(「The HEADLINE」編集長)はこの手紙を読んで2つのことを感じたという。「1つは意志がはっきりしていること。そしてもう1つは、安倍元首相と教会の関係性についてある種慎重に理解しているということ。自民党が教会に支配されているというような陰謀論というよりは、『シンパに過ぎない』と。彼の中での論理はある種一貫していた。だからこそ誤った結果に向かったことは非常に問題ですし、この論理の背景に何があるかは解明していかないといけない」
一方の教団はきのう、声明文を発表。11日に行われた会見では「2009年以降献金などのトラブルはありません」としていたものの、今回は「ゼロになったという意味で言ったものではありません」「2009年以降もごくわずかですがそのようなケースがあるのは事実」と修正。「弁護士などに相談のあった案件をすべて『被害』と断定するのは不正確」とも述べた。
加藤「人の幸せを願う宗教なのに、こんなことになっているということは絶対に変えないといけない。さらに、こことの政治のつながりは法的に違反ではないとしても、考えていかないといけない。そうしないと、またこういうことが起きてしまう」
(ピノコ)