「安倍元首相が銃撃された事件で、山上徹也容疑者(41)が「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)に関して書いたとみられる手紙が島根県に住む男性に送られていたことが分かりました」と18日(2022年7月)の「モーニングショー」で司会の羽鳥慎一が伝えた。
手紙を受け取ったのは旧統一教会を批判するブログを運営するフリーライターの米本和広氏。手紙には母親が入信していた旧統一教会について、「私と統一教会の因縁は約30年前に遡ります。母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産、、、この経過とともに私の10代は過ぎ去りました。その間の経験は私の一生を歪ませ続けたと言っても過言ではありません」と積年の恨みが綴られている。
家庭連合「当法人は誠意をもって対処...」
安倍元首相については、「苦々しくは思っていましたが、本来の敵ではないのです。あくまでも現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人にすぎません」と述べ、「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」といっている。
消印は事件前日の7月7日(2022年)、岡山市内から投函されたもの。この日は安倍元首相が岡山市で応援演説を行っていた。供述によれば、容疑者は銃を持って訪れたが、断念しており、会場に向かう途中に投函したものとみられる。手紙はA4判1枚、印字されたもの。
フリーライターの米本氏は「安倍さんを撃つのは躊躇していたんだよ。岡山から俺のところに来れば良かった。頭が混乱していたんだろう。頭を水で冷やしてやれば良かった。会いたいと言ってくれれば良かった」といっている。
40年にわたり旧統一教会を取材しているジャーナリストの有田芳生氏がスタジオに出演、容疑者の手紙について、「安倍さんを撃つのを躊躇していたというより、もう覚悟をしていたという風に私には見えます。当時の行動だって、ためらいはなかったと思います」と話す。
家庭連合はきのう17日、「山上家庭を襲った悲劇に対しては哀憐の情を禁ずることができません。(中略)当法人は誠意をもって対処し、解決に向けて取り組んでおり、またそのように指導しております」と声明を出した。
これについて有田さんは「まったくの言い訳に過ぎない」と述べた。
(一ツ石)