山上容疑者、犯行直前にライターへ手紙 伯父が語った背景は(めざまし8)

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   安倍晋三元首相を銃殺した山上徹也・容疑者(41)が、犯行直前に書いた手紙の中で「安倍は本来の敵ではない」などと告白していたことがわかった。事件のきっかけとなった母親の旧統一教会への献金は約1億円に上ったが、うち5千万円は協会側が返還していたことを伯父が明らかにした。きょう18日(2022年7月)の「めざまし8」が伝えた。

   山上容疑者が手紙を送ったのは、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」を批判するブログを運営する山陰地方のフリーライターだ。消印は「岡山」で、奈良の事件の前日に故安倍氏が選挙演説をし、同容疑者が下見をしに行ったことがわかっている。

   「苦々しくは思っていましたが、安倍は本来の敵ではないのです。あくまでも現実世界で最も影響力のある、統一教会シンパの一人にすぎません」。「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」

  • フジテレビ「めざまし8」公式サイトより
    フジテレビ「めざまし8」公式サイトより
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伯父は「寄付金は総計1億円」

   一方で、山上容疑者の伯父が15日、「事件の背景」を語った。

   「(母親の旧統一)協会入会の時期は、平成3年(1991年)です」。同容疑者が4歳の時に父親が自殺。その後兄に小児がんが見つかった。これが、母の入信のきっかけになったという。

   教会への献金については、「入会とほぼ同時に2000万円、さらにすぐ3000万円。その3年後ぐらいに現金で1000万円、合計6000万円ですね。その原資は(自殺した父親の)保険金です。命の代償です」。

   「(その後、母親の)お父さんから会社の事務所の土地を相続して2000万円、自宅の処分が2000万円。これが総計1億円なんですね。保険金と不動産でね。トップクラス、優良信者ちゃいます?」

   これによって家族の生活は破綻。「お父さんを亡くしてすぐ後か。兄から食べるものがないとSOS来たんです。びっくりして飛んでって、おカネと寿司かなんか渡したな。喜んで食べてたな。その後、おカネ以外に缶詰とか一緒に送るようにしたんですよ」

   山上容疑者は、旧統一教会に対して、「20~30年前から恨みを持っていた」。母親は2002年に破産。同年8月、山上容疑者は、大学進学をあきらめて海上自衛隊に入隊した。3年後の2005年に自殺未遂。教会によって生活に困った兄妹に、自分の死亡保険金を渡すためだった、と伯父は説明する。「統一教会によって人生がめちゃくちゃになった」と。伯父が献金の返還を要求したところ、「5000万円で勘弁してください、と言ってきた」(伯父)。2005年6月から2014年9月までに月々30万~40万円、計5000万円を返金したという。

   旧統一教会は返金の事実を認めた。日本国内の信者は韓国の2倍の約60万人。全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、統一教会は現在も日本で信者を集めている、という。

(栄)

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