7月11日(2022年)にスタートしたフジテレビ月9「競争の番人」。杏と坂口健太郎のW主演で、ドラマの舞台は公正取引委員会(「公取委」)。原作は前回の「元彼の遺言状」と同じ新川帆立。2 クール連続で同じ作家の原作を使うのはフジテレビ初だとか。しかも、今回の「競争の番人」は、『小説現代』(講談社)の昨年12月号~今年3月号まで連載し、その後、この春、単行本化されたばかりの出来立てほやほや。「元彼の遺言状」のついでにこちらも戴きます、という感じか。
公正取引委員会の「仕事」とは...
「元彼~」は綾瀬はるか&大泉洋主演で楽しみにしていたが、途中で脱落してしまった。果たして今回はどうだろう。
初回を見たが、なかなか面白かった。「踊る大捜査線」で組織としての警察を描き、新しい警察ドラマを生み出したフジテレビが、その方程式で「公取委」を描くのだから、面白くないわけはない。
そもそも、なんとなく聞いたことはあるけど、何をやっているのかよくわからない、という人が大半だろうから、その仕事を見せてくれるだけでも十分面白い。この調子で、「BPO」もドラマ化して欲しいなあ、というのは置いといて、そこそこ楽しめそうだ。
それにしても、杏がこのドラマに出演してくれたおかげで、現在、関東地方では夕方に、杏と長谷川博己が主演する「デート~恋とはどんなものかしら~」の再放送をしている。もちろん、リアルタイムでも見ていたが、これが相当によく出来ていて、今、見てもやっぱり面白いのだ。
フジテレビは新しいドラマを作るよりも、過去の名作ライブラリーをもう一度掘り起こして、再放送したほうが視聴者にも喜ばれるのではないか、と。大きなお世話だろうけど。
(くろうさぎ)