7月10日、日曜の午後8時少し前から、各局で始まった「2022年参院選特番」を見ました。選挙の投票日は、いつも開票結果をテレビ中継で見るのが長年の習慣になっています。
第26回を迎えた今回の参院選の結果は、自民・公明の与党が大勝し(自民63・公明13)、改選過半数を超す76議席を獲得。70議席は非改選で、合計146議席の新勢力になりました。
投票率は、読売新聞社の集計では、52%前後となり、2019年前回選の48.80%を上回りました。
安倍元総理銃撃事件の影響はあったのか?
選挙特番というものは大変なもので、特別チームを何カ月も前から組織しています。出口調査の信憑性も大事です。「公平・公正」という立場から、選挙の当確ミスはNGです。各社の中継を見ると、NHKはアナウンサーが主導し、記者がフォローしていました。データを重視する方針でした。
フジテレビは、反町キャスターを生かしきってないという感じを持ちました。ゲストコメンテーターの橋下徹氏と、候補者各氏の議論が面白くて、日本維新の会の猪瀬直樹氏との議論では、立場の違いを猪瀬氏が冷静に説明しているのが印象的でした。れいわ新選組の山本太郎氏との議論では、東日本大震災の処理の問題で、激論を戦わせていました。
TBSでは、スペシャルキャスターに爆笑問題の太田光が起用されていましたが、周囲が持ち上げ過ぎのせいか、「権威」になっていて、今一つ魅力がありませんでした。
テレビ東京の池上彰は、NHK出身ということもあり、わかりやすく選挙の裏側についても解説していました。一例を挙げると、選挙前に岸田首相が自民党の二階前幹事長と行った日本料理店での会合をCGで、わかりやすく説明していました。これは、最終的に、二階前幹事長の協力を取り付けたということでしょう。
7月8日に起きた安倍元総理の銃撃事件は悲惨であり、異常でした。この事件は、投票率の増加や自民党への投票が増えたことの要因になったのではないかと思われます。