旧統一教会の「勧誘術」 「モーニングショー」が指摘した「街頭・大学」での動き

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   安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに旧統一教会・現世界平和統一家庭連合の高額献金や信者家庭の崩壊を問題視する動きが広がった。では、旧統一教会はどのように信者を獲得するのか。15日(2022年7月)の「モーニングショー」が追及を続けた。実態を隠して近づかれた人が語った、驚きの勧誘術とは?

   2009年ごろまで信者だったという60代と30代の母娘は、娘が中学時代に不登校だったのに悩んでいた時、同級生の母親から子育てセミナーに誘われ、参加。それが統一教会だと知ったのは2年後で、気づかないうちに信者になっていたそうだ。

  • 「モーニングショー」番組サイトより
    「モーニングショー」番組サイトより
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羽鳥慎一、「なぜこれを取り上げるのか」を説明

   最初の献金は「50万円やらなきゃダメです」と言われ、ないと答えると「だったらローン会社に行ってと指示され、おカネを用意するまで家に帰れない状況でした」という。3本9万5000円の印鑑、60万円ぐらい絵画も買わされた。「カネの工面が遅れると、教会内でいじめられ、恐怖だけど出るに出られない。マインドコントロールされていました」

   娘さんは「養女にいき、そこのうちに入っておカネを作ってあげるのがあなたのできる最大の行動」と言われたという。大学入学金を母親が献金に使ったとわかり、やっと退会した。

   一方、旧統一教会・現世界平和統一家庭連合は11日の記者会見で「献金はご本人の心情に基づいてされている」と強制を否定している。

   入信の勧誘活動は繁華街でも行われる。元信者の男性は「手相を見てもらいませんか」と声をかけられ、その場でセミナーへ。その時は統一教会とは一言も言われず、「人生の勉強をしませんか」「よりよい自分にしていきませんか」といった誘い文句を聞かされた。入信し、脱会までに「500万円は献金した」という。

   テレビ朝日は2006年に街での勧誘活動を取材していたが、そのときも、やさしそうな女性が「突然ですみません。無料で手相を見せてもらっています」と声をかけていた。

   元信者の仲正昌樹・金沢大学教授は東大に入学して上京したときにキャンパス内で「宗教と科学に関するアンケートに答えて」と声をかけられたのがきっかけだった。これが統一教会系のサークル原理研究会だった。

   玉川徹(テレビ朝日)は「僕がいた京大でも原理研究会には気をつけろとの話はあった。正規の学生新聞と似た名前の、まぎらわしい新聞まである」という経験談を話した。○○大学新聞に似せた「○大学生新聞」「○○大学新報」といった名前で「ちゃんとしたもの」と思わせる。その記事まで信じさせられてしまうのか。

   玉川「地方から出てきたウブな学生が読んで、そこから入信のキッカケにということもある」

   廣津留すみれ(バイオリニスト)「大学に最初に行ったときはすごく不安。弱い心につけこむのは本当に卑怯です」

   司会の羽鳥慎一は「こうした旧統一教会の現状と、そしてなぜこれを取り上げるのかは、安倍元首相の銃撃事件があったということからです」とひとこと付け足した。考えていく姿勢を「モーニングショー」はきょうも堅持した。

(あっちゃん)

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