「山上(徹也)容疑者が供述していた『母親が宗教団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がメチャクチャになった』。きのう11日(2022年7月)、その宗教団体が会見を開き、母親が信者であることを認めました」と岩田絵里奈アナ。12日の「スッキリ」は、安倍元総理銃撃事件の続報を伝えた。
「そこは当然、切り離さないといけない」
この宗教団体は「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」。番組の紹介によると、統一教会は1954年に韓国で創立したキリスト系の新興宗教団体だが、1980年代以降、人びとの悩みに付け込み高額なつぼや印鑑などを不当に買わせる「霊感商法」が社会問題化。教団の決めた相手と結婚する合同結婚式や、教団名を隠した信者勧誘なども問題になった。
母親は1998年ごろに入信し、山上容疑者が海上自衛隊に入隊した2002年に破産。その後、教団にはしばらく姿を見せていなかったが、2~3年前から再び信者と連絡を取り合うようになり、半年前から月に1度ほどのペースで教会の主催する行事に参加していたという。番組によると、そのころから山上容疑者は職場でトラブルを起こすようになっていったそうだ。
安倍元首相と教団のつながりは? 番組によると、2021年9月、安倍元首相は「統一教会」の友好団体の主催行事にビデオメッセージを寄せていた。教団の田中富広会長は会見で、「これは憶測だが、(山上容疑者は)当法人と友好団体の区別がついていかなったのではないか。どちらも創設者が一緒ですので」と話した。また、現在も過去も会員ではなく、顧問でもないという。
司会の加藤浩次「時系列で見てみると、旧統一教会が実際に霊感商法などで問題になっていた時に容疑者のお母さんが破産した。山上容疑者の言っている流れはある程度間違っていないという感じがします。安倍元総理がそこに関わっていると勘違いした流れということですが」
下川美奈(日本テレビ報道局社会部)「宗教団体に親世代がのめり込んだ結果、子どもたちがものすごく不遇な少年少女時代を送るという社会問題はすごく深刻な二世問題としてある。彼もその1人だと思いますが、だからといって、宗教団体の関係者であろうと、関係ない元総理であろうと殺すことの理由にはならない。蛮行としか言いようがない」
加藤「そこは当然、切り離さないといけない」
(ピノコ)