安倍元首相が銃で撃たれ死亡した事件で、殺人の疑いで送検された山上徹也容疑者(41)は、特定の宗教団体の名をあげて「家を破産させられた。安倍元首相がその宗教団体と関係があると考え、殺そうと思った」といっている。11日(2022年7月)の「モーニングショー」で司会の羽鳥慎一がこれまでの供述をもとに容疑者の背景を探る。
少年時代は両親が建設会社を営んでいたが、幼いころに父が急死、母が会社を引き継いだ。その母が宗教団体の活動に熱心になり、多額の金を納め、家では食べものがないというほど困っていた。このため、「ずっと恨みに思っていたはずだ」と親類の人は話していたという(朝日新聞)。
「どうも単純にそうではないようですね」
事件前日にも安倍元首相の遊説先である岡山市を訪れたが、手荷物検査があり会場には入らなかったそうだ。
山上容疑者が名前をあげた宗教団体は「親族が年間何回かイベントに参加していた記録がある。しかし、山上容疑者は信者ではない」といっている。きょう11日午後に会見する予定だ。
羽鳥「最初はテロかと思っていましたが、どうも単純にそうではないようですね。前日も狙うという行動もあったわけですね」
警視庁警部部特殊部隊(SAT)伊藤鋼一さんは「ああいう重い、あるいは自然発火するかもしれないもの(手製の銃)をバッグの中に入れて持って、電車に乗って行くのは、考えられないことですね」
元埼玉県警刑事の佐々木成三さんは「この容疑者は安倍元首相を殺害することだけを考えていたと思われます。こういうタイプは自分の不遇をすべて他人のせいにしている。こういう人物をいかに社会から孤立させないことが、犯罪を防ぐために必要だと思いますね」
(一ツ石)