11日(2022年7月)の「スッキリ」は、安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者の人物像に迫った。岩田絵里奈アナが「話を聞いたのは小学校や高校の同級生、職場の元同僚。証言からはおとなしく真面目な性格の一方で、自己中心的とも見える一面が見えてきました」と伝えた。
小学校の同級生だったという男性は「顔はおぼろげに思い出すけれども、エピソードみたいなことは覚えていない。目立つタイプではなかった」。高校の同級生も「進学校にいる真面目な学生の1人という感じ。クラスの中で印象に残るタイプではないが、応援団に入っていて一生懸命練習している人という感じはあった」と話す。
以前の職場でトラブルも
一方で、山上容疑者が2年前から働いていたという工場の責任者の話からは違う一面が見えてくる。同僚とトラブルを起こしていたというのだ。
「働き始めて半年くらいは非常におとなしくて良好な勤務態度という報告を受けていました。ただ、半年くらいたった頃から作業を手順通りに行わない事例が散見されるようになって、それを注意してもなかなか聞き入れてくれないと(報告を受けた)」(工場責任者)。
今年に入ってから態度はさらに悪化。3月には、手順通りに作業を進めるように指示した同僚に対し、「そしたらお前やれや」と捨て台詞を吐いたという。その後は体調不良を理由にたびたび休むようになり、5月に仕事を辞めたそうだ。
番組は、山上容疑者の持っていた銃についても伝えた。
銃器評論家の津田哲也さんは、煙の量に注目。「いくらこれに火薬を詰めてもあれだけの煙はおそらく出ない。相当な量だったと思う。殺傷目的はかなり全面にあったと思います。仕損じないように、確実に仕留めるという意気込みが見えている」と話した。
また、今回使用された銃については「中高生でも作れるレベルだ」と言い、その取り締まりがかなり難しいことを指摘した。
司会の加藤浩次「人物像を見ていると、勝手な思い込みも見えますが、(目標に向かって)ちゃんと理論立てて進んでいく感じもうかがえる」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「どんどん、自分の中ででしょ?自分の母親との関係の問題で安倍さんを狙うって、ものすごく飛躍している。それと、武器を勝手に作るのをどうやって防ぐことができるのか。これはなかなか厄介です。こういう暴力は断固としていけないという風潮にしないと」
(ピノコ)