安倍元首相銃撃「3秒間の対応」 羽鳥慎一「通常なら...」と素朴な疑問

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   「安倍元首相への銃撃の背景、なにがあったのか」。11日(2022年7月)の「モーニングショー」で司会の羽鳥慎一が切り出した。

   事件があったのは先週金曜日(8日)午前11時半過ぎ、奈良県市内の駅前の路上で演説中に背後から2度打たれ、病院に搬送されたたが死亡した。銃弾は左上腕と首に命中し、死因は失血死だった。容疑者は奈良市に住む無職、山上徹也容疑者(41)で殺人の疑いできのう10日、送検された。

  • 安倍晋三元首相(2017年撮影)が亡くなった
    安倍晋三元首相(2017年撮影)が亡くなった
  • 安倍晋三元首相(2017年撮影)が亡くなった

1発目と2発目の間

   元警視庁警部部特殊部隊(SAT)伊藤鋼一さんは「日本の警察が大きな汚点をつくってしまったということが残念です」と話し、元埼玉県警刑事の佐々木成三さんは「こういった警備、警護については守られなかったら零点、守れたら100点。今回の警備、いろんなポイントがあって、その一つでも守られたなら、こういった最悪の結果にはならなかったのではないかと思っています。本当に残念でした」と語る。

   羽鳥が現場の図を示しながら説明する。「様々な映像をみますと、安倍元首相の周りには4人の警察官います。1人は背後を確認していると見えます。そして、その後ろの方に山上容疑者がいて、その近くにも1人の警察官がいます。このあと、山上容疑者が(歩道から車道に)移動して、発砲、さらに2発目に発砲したところで警察官に取り押さえられる、という状況です」

   伊藤さんは「(山上容疑者は)歩道から車道に出るのは不自然な行動、その時点で警察官は対応するべきだった」と話す。

   羽鳥が「もう一つのポイントとして、1発目と2発目の間隔『3秒間の対応』です。通常なら大きな音がしたら警護対象者の近くの人が覆いかぶさり守る、と言われていますが」と尋ねる。

   伊藤さんは「映像を見る限り、3秒の間に安倍元首相に身を寄せた警察官は見当たらない。たとえ取り越し苦労でも警護は動き出しが一番重要」と語る。

   石原良純(気象予報士、タレント)「僕は選挙キャスターをしたことがありますが、僕の感覚からして、知らない人間がスススっと車道に出て来た時に止めないということはあり得ない。また、犯人ですが、1発が外れて、2発目を撃つ、これは普通の人間はできないことです。自衛隊の方と話をしましたが、人を撃つことがどれほど大変なことか。この背景には何があるのか、まだ分からない、もっと検証するべきですね」

(一ツ石)

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