綾野剛主演「オールドルーキー」(TBS系)は、なんといってもTBS日曜劇場ならではのスケールの大きさが魅力だ。
スペシャルゲストも見もの
綾野演じる主人公の新町亮太郎は元プロサッカー選手。子どもの頃からサッカーに人生のすべてを賭けてきた男が、突然のチーム解散により、37歳にして現役引退に。選手としてはそこそこ有名だった新町、チーム解散後も他チームから当然声が掛かるものと高を括っていたら、どこからも掛からず、引退に追い込まれて就職活動をするも、コピーすらまともにとれない男に世間の風は冷たく......。そんな新町がスポーツマネージメント会社「ビクトリー」でセカンドキャリアへ1歩踏み出すストーリーで、綾野が底抜けに明るい新町を好演している。
で、スケールの大きさ、だが、まず度肝を抜かれたのが、初回のワールドカップのシーン。新町が日本代表戦で記念すべきゴールを決めた、輝かしい時代を描くものだが、このシーンをアジア最大級のサッカー専用スタジアム「埼玉スタジアム2002」で、エキストラも大量動員し、撮影したものという。そのサッカーシーンは元日本代表の大久保嘉人が監修し、元日本代表の加地亮と坪井慶介、アテネオリンピック代表の那須大亮、GKの秋元陽太がチームメイトを演じるという凄さ。これもJリーグの全面協力あってのことだ。
さらに、反町隆史、榮倉奈々、芳根京子、中川大志、増田貴久、高橋克実といったレギュラー陣もさることながら、第1話・横浜流星、第2話・桂宮治という各話のスペシャルゲストが見ものだ。「笑点」の新レギュラー桂宮治の達者な演技には本当に驚かされた。
7月17日(2022年)放送第3話はSixTONES田中樹(じゅり)がマラソンランナー役で登場。兄・田中聖(こうき)の逮捕で心を痛めているだろう樹を応援する意味でも必見だ。
(子守熊)