<1年前のワイドショー> 昨(21)年7月8日、政府は東京都に4度目の緊急事態宣言を出すことを決めました。
同時に、その緊急事態宣言の最中に開かれることになった東京五輪について、一部の会場を除いて無観客とすることも決まりました。7月23日の開催まで2週間しかない直前の決定に、各局ワイドショーの反応は様々でした。
「矛盾」指摘の声や「飲食店だけを締め付けて...」
(J-CAST)ワイドショー通信簿の記事をみると、「無観客でも『放送権料』で腹は痛まないIOC 長嶋一茂怒る『もう、不信感しかない』」(21年7月9日、テレビ朝日系「モーニングショー」)では、IOC(国際オリンピック委員会)への不信感を取り上げています。
司会の羽鳥慎一さんが、この日の読売新聞の記事を元に、IOCは放送権料を確保しているため観客の有無にはこだわっていない、と伝えたとあります。
これに長嶋一茂さん(スポーツキャスター)は「IOCには不信感しかないですね。選手がかわいそうです」と怒り、玉川徹さん(テレビ朝日)は「自分たちにお金がはいればそれでいいか!(略)多くの日本国民はあなたたちに反感と言うか、悪意さえ抱いている」と言ったとあります。
また、「緊急事態宣言と東京五輪開催、スッキリ取材に『矛盾している』『バカにするな』と街の声!」(同9日、日テレ系「スッキリ」)は、国民に自粛を強いながら五輪を開催する「矛盾」を指摘する街の声を紹介。
街で取材した人々は「言ってることとやってることが矛盾している」「ROCK IN JAPANは中止になった。矛盾だなと感じる」などと一様に「矛盾」という言葉を口にしていた、と伝えています。
また、居酒屋の店主は「バカにするなという思いがある。飲食店だけを締め付けて『対策してますよ』という海外へのアピールにしか見えない」とぶちまけていたそうです。
番組では、質問に真正面から答えない菅首相の記者会見についてスタジオのコメントがナシだったりしたようですが、怒っている人が多いことは伝わってきます。
こんなにも歓迎されない五輪だったのだと、改めて思い出しました。
(コムギ)