「いったいなぜこんなことが」ときょう8日(2022年7月)の「めざまし8」でMCの谷原章介が切り出したのは、宮城県内の高校で起きたあるトラブルだ。「すぐわかる!参議院選挙」と題したポスターを女子生徒が作成して校内に掲示したところ、教師から「政治活動にあたる」として撤去するよう指示されたのだそうだ。番組は、ポスターを作った女子生徒や学校側、教育委員会を取材した。
女子生徒が作成したのは、参議院選挙の期日前投票の手順や選挙区と比例区の違いなどを説明した手書きのポスター。特定の政党や候補者に関する記述はない。
学校側は「生徒に説明し、謝罪しました」
「選挙の仕組みや何をすべきかがひとめでわかるようなポスターを掲示することによって、選挙について知るというハードルが少しでも下がればいいなと思った」と女子生徒はポスターの目的を説明する。自身はまだ選挙権を持っていないが、政治に興味があり、政治や教育制度などを学ぶ同好会を立ち上げている。その活動の一環としてポスターも作成した。
ところが、先月24日に掲示した後、教師に掲示の許可をもらいにいったところ、「これは生徒手帳で禁止されている政治的活動等にあたるので、許可はできない」と言われたのだという。
「若者に選挙へ行けと言う前に、こんなにも政治に対し敏感な学校の空気を変えた方が良いのでは?」と生徒がポスターの画像とともにSNSに投稿し、事態が明らかになった。
番組が県教育委員会に取材したところ、今回のポスターは政治的教養を高めるもので、「政治的活動ではない」との見解だった。改めて学校側に取材すると、「ポスターの内容を十分確認しないまま、目にしたタイトルのイメージで判断してしまった。生徒に説明し、謝罪しました」と担当者が釈明した。
これらの動きについて、女子生徒は「ナイーブに扱われることが続いたら、若者の政治無関心や投票率の低さがますます加速するのではと、すごい危機感と恐怖を感じた」と話していた。
カズレーザー(お笑い芸人)「これが政治的活動にあたるなら、学校の授業もできなくなってしまいます」
風間晋(フジテレビ解説委員)「18歳に投票年齢が下がり、学校現場に新たな有権者がいることが当たり前の状況になった。若い人たちに政治に関心を持ってもらうというのは教育現場の仕事でもある。事なかれ主義のやり方ではいけないと思います」
(キャンディ)