「渡る世間は鬼ばかり」で名わき役として活躍した女優の野村昭子さん(95)の死因は「熱中症」だったとみられている。5日(2022年7月)の「めざまし8」は、ドラマプロデューサーの石井ふく子さん(95)に取材、ひとりぐらし、高齢者の熱中症の危険性を訴えた。
今月1日に亡くなっていたことがわかった野村さんは、都内でひとり暮らしだった。
「渡る世間は鬼ばかり」のプロデューサーだった石井さんは、「お医者さんで診てもらったら、熱中症だったということみたいなんです」。
谷原章介「様々なリスクがありますよね」
さらに石井さんは、「現場ではみなさんスタッフも、本当によくしていただいて。親切で優しい方なんだなって、いつも本当に頭が下がる思いでした」「年頃も同じで、いつもお互いに頑張ろうね、って言い合った仲なので、寂しいです」
ドラマ「渡る世間」では、小料理店「おかくら」を手伝う青山タキ役を演じた。「調理場っていうのは、立ちっぱなしなんですよね。ドラマの稽古でも、お疲れになるから座ってくださいって言っても、大丈夫よ、私元気なんだから、そんなに心配しないでよ、って」
石井さんは「最後の状況」について、福田さんの親族からこう聞かされていた。
「おいごさんが1週間に2回くらい行ってらっしゃって、行ったら倒れてらっしゃったと。亡くなっていたらしいです。お医者さんに診てもらったら熱中症だったということだったみたいなんです」。
倒れているのが見つかった1日の東京は、最高気温が37度だった。猛暑日が7日連続で続いていた。東京都監察医務院によると、都内で熱中症の疑いで死亡したのは、40代から90代の男女44人(6月26日~7月2日の1週間)。40人が屋内で倒れた状態で見つかり、うち24人がエアコンを使っていなかった。
街で、40代女性は「親も高齢なので、家でクーラーもつけないでいるので、心配ですね」。別の女性は、「一人暮らしのおばあちゃんがいるので、なかなか連絡を、ちゃんとできていなかったので、連絡しないと、とニュースを見て思いました」。
厚労省によると、2020年の熱中症死亡者で65歳以上の高齢者は、86.1%だった。総務省の調べでは、一人暮らしをする65歳以上の高齢者は、2020年で671万6806人。
医師によると、高齢者の熱中症の要因として、(1)筋肉量が低下して体内の水分量が減少(2)食事の量が減って水分摂取量が低下する、などをあげ、「室温が28度を超えると体温が上昇するが、汗をかいて体温調整をすることがうまくできずに、リスクが高くなる」。
MCの谷原章介「高齢者の一人暮らし、様々なリスクがありますよね」。
(栄)