日曜劇場「オールドルーキー」(TBS系)7月3日(2022年)放送の第2話に、落語家の桂宮治さんがゲスト出演し、その熱演がツイッターなどで話題になった。(ネタバレあり)
9歳のスケートボーダー・牧村ひかり(佐竹晃さん)を「獲れ」との高柳雅史(反町隆史さん)の指示で、深沢塔子(芳根京子さん)と新町亮太郎(綾野剛さん)が動き出す。
娘の本音にうろたえる
ひかりが次々とトリックを決める姿に亮太郎は大興奮だったが、ひかりの父でコーチの悠一(桂宮治さん)は「ひかり!遊んでんじゃない!フロントフリップで飛べ!フロントフリップだよ!あんな小さな試合で勝ったぐらいで満足してんのかひかり!」と叱咤する。
ビクトリーのサポートの申し出にも「俺はひかりが3歳の時からボードに乗せて練習させてきたんだ。6年かけてここまで育ててきたんだぞ。それをいきなり出てきて、お手伝いさせてくださいって。ムシが良すぎんだろ」と門前払いだ。
しかし亮太郎にスケートボードを教える中で仲良くなったひかりは、大会で勝つよりも仲間に自分のトリックを見せたい、学校を休んで練習するのは嫌だなどの本音を亮太郎にこぼす。
支援はするが、悠一の指導には口を出さないというスポンサーを提示し、悠一から「契約します」の言葉を引き出した塔子と亮太郎だったが、亮太郎は浮かない顔のひかりを見て、「ひかりちゃんの意見は聞かないんですか?契約するのはアスリート自身ですよね」と口を挟んでしまう。ひかりはついに「ずっとお父さんがコーチは、嫌だ。私アメリカに行きたい。アメリカに行ってプロのコーチに指導を受けたい」と打ち明けた。
「いや、まだ早い!ひかりは9歳ですよ。アメリカの学校なんて...」となおも引き下がらない悠一に、ひかりは「私は行きたい。アメリカで世界を目指したい。学校にも行きたい」とぶつけ、うろたえる悠一だった。
「楽しかったなぁ...」と目に涙
ビクトリーがひかりの日本でのマネージメントを担当することになり、ひかりは自分が挑戦したかったトリック「バックサイド540メロングラブ」を成功させた。悠一は
「あんな顔で楽しそうに滑るひかりは初めて見た。わかってたんです。ひかりが自分の手から離れていくっていうのを。でも、こんなに早いとは思わなかった...」
と、塔子と亮太郎にこぼした。
自由に滑るひかりを目にし、悠一は「楽しかったなぁ...」とつぶやいて、目を潤ませながら「ひかり、ありがとう!ありがとう!」と手を振ったのだった。
厳しく突っ走り気味だった熱血父親が、最後には親離れを受け入れるまでを見事演じきった桂さんに、ツイッターなどでは
「宮治さん演技上手すぎて、なんの違和感もなく見てたけど、めっちゃ上手いな」
「桂宮治の父の演技に圧倒された!泣けた」
「宮治さんの嬉しいような寂しいようなお父さんの表情に泣かされましたー」
と称賛の声が上がっていた。
(TT)