「おととい(2022年7月2日)未明に始まったKDDIの電波障害ですが、音声通話などができない状態が続きまして、全国で最大3915万回線に影響が出ました。このほかにも郵便物の到着が遅れる、一部の銀行でATMが使えない、スマホ決済が使用できない、アメダスで一部地域の気温が分からないなどの影響が出てきました」と森圭介アナ。4日の「スッキリ」はいまだ続くKDDIの通信障害について伝えた。
KDDIは、インターネット回線や電話回線にアクセスが集中する「輻輳(ふくそう)」が生じたことが原因としているが、そもそもなぜ集中してしまったのか。IT・スマホジャーナリストの石川温さんはこう説明する。
「渋滞」を減らすために
「古い機材から新しい機材に切り替えるときにどうやら失敗してしまった。新しい機材に変更したとしてもうまくいかないということで(古い機材に)戻したんですけど、その時に音声電話が15分止まってしまった。止まったことによって今まで流れていたデータが一斉に渋滞常態になってしまった」
司会の加藤浩次「不思議なのが、auさんは復旧作業が終わったと言っているのに電話がつながらない。これはどう考えればいいんですか?」
石川氏「KDDIとしては『やることはやった。工事は終わった』と言っているのですが、まだネットワークに渋滞状態が続いている。さらに、この渋滞を減らすために50%のユーザーに使えないように規制をかけているというのもあります」
完全復旧はいつになるのか?石川さんは「本来であれば、日曜の夜はあまり使う人がいないので、その状態で解消できればよかったのですが、月曜朝に入ってしまった。おそらくこの時間帯(午前8時半)から仕事で使う人が増えてくると、もう少し長引くと思います」と推測。
杉山愛(元プロテニスプレーヤー)「私も普段、現金を持ち歩いていないので、通信障害が起きてしまったらもうどうにもならない。いざという時のために現金ちょっとだけ持っておくとか、対応できるようにアナログな部分も気を付けていきたいなと思います」
三上大進(元NHKリポーター)「例えば最近だと、熱中症の人もいる。緊急で電話をしないといけない時の手段はあるのでしょうか」
石川氏「今回を教訓に、警察や消防もラインで連絡できるなど複数の連絡手段を持っておいていただければよいのかなと思います」
(ピノコ)